しがない感想置き場

特撮番組とかアニメなどの感想を投稿します。

王様戦隊キングオージャー 第16話

ジェラミーでいいやもう。

 

押収品返すの遅くない?ちゃっかり自分の物にしようとしていたようだけど、普通すぐ返すのが筋なんじゃないのか?

まあ、リタの中立キャラなんて、今更求めていないし信じてもいないから良いのですが。

 

15年前に裁いた毒殺事件と、神の怒り時のヒメノの両親の毒殺事件が今になってつながるの遅くない?リタが一番最初裁いた事件で、且つ先代国王の殺害って滅茶苦茶印象深い出来事なのに。話の都合感がどうしても拭えないなあ。

 

雪かき中に何度も国にバグナラクが紛れ込んでるらしいです。凄いなあ、監視の人とか誰も気が付いていないのかなあ。仮にも刑務所なのに、警備がガバザル過ぎる。

てか、この国監視の人がリタとモルフォ―にゃ位しかいないっぽいんだよな。この二人もすぐに出かけていなくなるし。人材不足なんてもんじゃ無いよなあ。

 

「俺様はラクレスが何をしようと信じない!奴はこの手で必ず叩き潰す!」と、何もしていない人が言うのギャグか何かかなあ。

死んだふり作戦で表に出られないってことなんだろうけど、それにしたって意地でもラクレスを止める為に自分で動こうとしないのだから、ギラが何を言おうと何にも響いてこないんだよね。ヤンマから王様になった後のビジョンを聞かれていたけど、現在進行形で何もしていないんだから、折角の将来に関する質問も空回りしちゃう哀しさ。

そもそも彼、第9話の段階で「(急所)わざと外してくれたのかも」とか言って、ラクレスの内に善意を見出しかけたような発言をしているので、反ラクレス・シュゴッダム奪取の考えについても何処まで本気なのかが全然分からないんだよね。ここまで虚無そのものなレッド戦士も中々いないと思うんだよな。

 

ジェラミーはラクレスとデスナラクの和平交渉に得意気の様子だったけど、彼は会談にちゃんと立ち会ったのか?椅子だけ用意しました尚何も聞いてませんだったらただのアホだけど、戦闘員がうろちょろしているのを見て無言になる辺り、その可能性がクッソ高いんだよなあ。

 

リタが裁判長になったのは、弱虫故に慎重になるからみたいな内容らしいです。嘘つけどう見てもただの人材不足だゾ。

囚人の懲役労務の監督を10歳の女の子一人にやらせる所とか、只のブラック労働にしか見えないんだけど、侮辱罪ばかり擦ってないで労働基準法にも目を向けた方が良いんじゃない?

それと先代王様の理屈だと、強い人間はイキって間違いを犯すって聞こえるんだよなあ。いや、それは一面としてはその通りなのかもしれないけど、だからと言って臆病者や弱虫、それも10歳児に後任を任せて平気でいるその神経は、まともな人間のそれとは思えないというか。間違える間違えない以前に、恐れから全部投げ出すのが普通だと思うんだけど。

まあでもうん、今のリタがガバ判決や虚偽を行うのは、弱虫じゃなくなったからって言いたいのかもしれないね。囚人に剣を突き付ければ言う事聞いてくれるし、ちょっとの批判も侮辱罪でぶちこんじゃう始末だしね。作品がリタの無能を懇切丁寧に説明してくれる御易しい仕様です。

 

方便とはいえ、もっふん人形を「ゴミ」と表現するヒメノのセンスの無さに泣いた。国民が彼女を励ますために作ったアニメだったのにね。

「仕事のお礼じゃないわ。ただの気まぐれよ。気まぐれでも私の気持ちなんだから、受け取らなかったら許さないわ。」みたいなゴリ押しでいけば、ヒメノの我侭キャラも巧く作用すると思うんだけどな。

 

主人公はスカスカ、他のキャラクターもバカアホ間抜けオタンチンムーブに全身全霊を捧げている惨状に、全俺が震えた。

 

前作のことを持ち出すのが野暮そのものなのは承知の上だけど、この時期の「ドンブラ」は、タロウが皆に謝った回だっけか。出来る俺様キャラが己の間違いを認めて謝罪し、お供達との敷居が低くなって関係性の変化が微笑ましかったよ。タロウもそれまでに配達員・ドンモモタロウとしてのスタンスをはるかの前でずっと示していたし、はるかも我が身を顧みないタロウへの献身の強さにヒヤヒヤさせながら、タロウの前で弱音を吐くことで、等身大の女の子があるべき自分であろうとして何かに縋ろうとする本音の所が見て取れたし、登場人物がイキイキしていて観ていて面白かったもん。

 

戦隊って1話完結だからこそ、ヒーローが複数人いたとしても、キャラクター一人一人にスポットを当てて、その回ごとに実態に迫って掘り下げていくという手法が取れるものだと思うのだけど、本作は縦軸に縛られて話を回していく都合で無理のある展開や掘り下げ不足(それ以前の問題もある気がするけど)が目立って、展開は激しいけどキャラが分からないという本末転倒な事態に陥ってる気がしてならないんだよな。

「ドンブラ」だって連続ドラマではあるけど、その回その回毎にオチがついて、次回は別の話をするって、なんだかんだで戦隊のセオリーに習った作りをしてはいるんだよなあ。どこを重視するかしないかの取捨選択は、スタッフの経験値によるところが大きいと思うんだけど、本作でそれを期待できるかと言ったら・・・って話なわけで。脚本家のキャリア年数だけで見ても、30年以上の格差がある訳だし。

 

という訳で、今の「キンオー」に対する印象は、戦隊のフォーマットをガン無視して、当たり前のように転げ落ちてる作品って感じかなあ。

とりあえず、ラクレスとコガネについてはちょっと期待しようかと思います。出番が少ないだけにボロも少ないのと、比較的まともで人間味のあるリアクションをとらせてもらっているだけマシだと思います。二人だけで辛いだろうけど頑張ってくらはい。