しがない感想置き場

特撮番組とかアニメなどの感想を投稿します。

キボウノチカラ~オトナプリキュア'23~ 第1話

一人だけBBAとか言われてたのに、皆BBAになっちゃったね('ω')

 

ここ最近でシャカイハに目覚めつつある感じの東映アニメーションが送る、大人になったプリキュアのどったんばったんということで、突然の参加が告知された「S☆S」キャラの安否確認の目的も兼ねて観ることにしました。

 

いやあ、なんかこう、絵が奇麗な拷問器具って感じだなあ。

なんでも「SDGsを描く」みたいなくっさいノリで作ってるみたいな話を聞いたんだけど、案の定、温暖化やら無駄遣いやら色々出てきて困惑。その上、経営難からの借金苦で家計が破綻した生徒の家の暗い実情なんかも加わって、人間ドラマというよりは只のフウシ兼特定思想ケイモウ番組みたいな内容。なんだろう、「仮面ライダークウガ」の小説版みたいな感じ?まあ、あっちは原典の方もそんな雰囲気あったけどさあ。

 

のぞみは可愛さに美しさが加わってるね。状況を考えるよりも、自分の言いたいことをゴリ押すことを優先する様は、良くも悪くも昔と変わらない印象。原典のシリーズ構成担当ってだけありますね。

付き合いが続いているのが幼馴染のりんちゃんさん位なのが、良くも悪くもリアル(?)

とりあえず、りんちゃん普通に美人なので、やっぱり髪型で損していたんだなあと実感。

 

なんか、「生徒の夢>>>嫁に逃げられて借金抱えた生徒父の苦悩」みたいなノリで進んでて酷いよなあ。夢以前に家庭が崩壊してる訳だからなあ。

のぞみも「親御さんだって子供の夢を叶えさせたいから受験させたはず~」とか言ってたのを考えると、親父さんの経済的な葛藤と無力感にもうちょっと思いを馳せても良いと思うんだけどなあ。娘としては、「私の夢を叶えられない、甲斐性無しのハズレ親父」みたいな親ガチャ失敗的な認識で捉えてるのかなあ。だとしたら世知辛すぎるぜオトナプリキュア

 

生徒は、自力で部活を作って、そこでダンスを続けるみたいだけど、のぞみの説得と行動力で自分の道を決めたで良いのか?言うて親父に色々言われて、すごすご引き下がるレベルのそれだから、只のその場凌ぎ感が強いのがなあ。まあ、それを察してのぞみも落ち込んでるんだろうけど。

 

まあ、そもそもダンスを続けるなら、個人でもやろうと思えばできそうだし、正直今の学校に通わせる前提で話を進める所がそもそもおかしいんだよな。「転校先に部活動が無い→せや、この学校に残留させたろ!」じゃなくて、「部活動じゃないとダメなのか」とか「何が必要なのか」とか、生徒と一緒に彼女の夢自体を掘り下げるのが先だと思うんだよな。一から部を立ち上げて解決しそうなら、のぞみが転校を阻止するためにあたふたしていたこと自体がアホらしくなるわけで。

夢の為に努力してきた割に、今一つ「夢」への向き合い方に疑問が残るのは、ちょっと頂けないかも。

 

健太は優子と結婚。お幸せにとは思うけど、健太は健太で芸人の夢があった筈で。合い方どうした相方は。色々ありながらもそこそこに夢をかなえてる「5」勢に対して、「S☆S」勢はなんかこう・・・ってのはちょっとなあ。まあ「S☆S」は「報われない努力」もしっかり描いてきた作品なので、綺麗事だけで通用しない世界観としての説得力はまああるのかも。

満薫は・・あれでいいのか?ええのか?ええんか?

これ、環境問題ネタを絡める為の方便的な参加ならイヤやなあ。そんな押しつけがましい作風じゃなかったぞ「S☆S」は。等身大の中学生の素朴な悩みと健気な努力が微笑ましく、それがプリキュアが守る日常の尊さとして重みを持ったわけで。