「555」観ました。「種」は未だです。
ティアラの販促回でした。欲しいとは思えませんでした。
ジェラミーには永遠の命がありました。なんだってー(棒)
ジェラミーの外見が変わらないのはバグナラクの血を引いているからではなく、永遠の
命のおかげでした。なんだってー(棒)
ヒメノ「お前不死身なんだから人体実験させろや」
ギラ「好きで不死身になったんじゃねえんだからやめてくれぇ?」
ヒメノ「ムキー!世の中には死の恐怖で苦しんでいる人が大勢いるのになんてこと言うのくわせふじこ」
ヒメノさんマジでキてますね。
ギラが弱音を吐いたら引き下がる辺り最低限の良識はあるようですが、よく考えたら良識がある人はそもそも「不死身だから」という理由で人体実験の対象にしたり、苦悩を吐露しているだけの相手を頭ごなしに罵ったりはしないので、やっぱりただのキ印です。
不死故の苦悩って、突然降ってわいたテーマ過ぎて全然共感出来ないんだよな。付け焼刃で色んなテーマに挑戦して当たり前のように玉砕するのは大森作品あるあるだと思いますが、ここまで酷いのはあんまり見たことが無いです。
サナギム達は死に対する意識が希薄と語るジェラミーの姿も、そのサナギムの扱いがあまりにも軽すぎるせいで、「どの口が言っているんだろう・・」という戸惑いしか生んでいないのが虚しいですね。
①ジェラミーは永遠の命を持っている
②グローディは命を持たない屍→だから倒せない
③ジェラミーの永遠の命は譲渡可能
④グローディに命を与えれば、命を刈り取る力を使って倒すことができる。
ごめん、全然わかんない!
①単体はまあ分かるとして、③を実行したらジェラミー死ぬよな?あれが与えているのは命そのものなんでしょ?
②と④については補完不能。命を持たなくとも活動出来るからこそ、今更生死の概念をぶちこんだ所でそれを超越した所で動いているからどうしようもないだろ。永遠の命が無くなりました。で?ってことにならないか?
てか、永遠の命がそもそもヒメノの力で刈り取られるレベルってのに笑っちゃうよな。戦隊メンバー間で力に序列つきすぎやろ。
「死を忘れた者は死をばら撒く」「永遠は寂しすぎる」
これも説明台詞だけが飛び交ってるだけで全然分からないなあ。死なないことへの不安を吐露したギラの苦悩を前にしても不死への夢を捨てきれなかったヒメノが、グローディの生き様を見て心変わりするのは歪すぎやしません?ギラもグローディも共に不死の我が身を案じている立場なのに、前者は話の都合でスルーしているようにしか見えないんだよな。
グローディにしろギラにしろジェラミーにしろ、あまりにも日常の世界から切り離されたり人間味を感じる機会がないせいか、その死生観に寄り添えないんだよな。言ってることは分かるんだけど、一般論の域を出ていないから、「だから何?」としか。
人並みの小さな幸せや夢に触れながらなんでもない日常を過ごしつつ、己の心の弱さに悩んだり迷ったり抗ったりするからこそ、一個の人間として共感が出来るんだよな。
そういうのも無くて、ただそれっぽい説明だけでまとめられても、登場人物を描いたことにはならないし、物語を通してメッセージとやらを伝える意味も無い。ただのシソウケイモウ番組であり、面白いとはとてもじゃないけど言えません。
観ていると文句しか出てこないけど、泣いても笑っても後4話です。
耐えるんだ見届けるんだ俺。