しがない感想置き場

特撮番組とかアニメなどの感想を投稿します。

機界戦隊ゼンカイジャー 第23カイ!

第23カイ!「三大合体 地球最大の戦い!」

 

 ☆ラドンは二代目が至高

石の覚悟を受け止め、「当方に迎撃の用意あり」と殺る気で以て迎え撃つカイト、という話ですが、殆ど全く盛り上がらず。

カイトは石の戦意の裏に彼の母親の存在を見たようですが、実際には石の戦いと彼の母親にこれといった関係は無く、母親を捨てた父親よりも出来る所を見せたいとか、身内を裏切ったらやばそうとか、カイトが気に入らないとか、傍から見たらアレな理由で敵対している様にしか見えないので、むしろ組織を裏切って熟女好きを極めた方がまだ「覚悟」と呼ぶに相応しいのではないかと思います。バラシタラへの復讐なら裏切った後でも出来るわけだしね。

カイトの方もただヤツデといちゃついてる石を見ただけで、ゾックスの家族想いの気持ちに付け込むという、両親を失った彼としてはご法度とも言うべきやり口に出た石と仲良くなれるかもと思い込むのもイマイチ分からない所。

とりあえず、バトルシーザーロボのミニプラ売れるといいね。

トロピカルージュ!プリキュア 第25話

第25話「桜川先生パワーアップ大作戦!」

☆まなつママめっちゃ美人

皆一様に頭がまなつレベルに落ち込み、桜川先生のお父さんが来た理由を確認することなく、早とちりする回。そもそも学校に行くとは言ってたけど、授業を観に行くとは言ってなかった気もするけど。(職員室とか部外者が入れるものなの?)

先生の為に授業参観を成功させようとしたまなつは雄叫びを上げただけで何もしてないし、桜川先生が何故皆から慕われてるのかもこれまでの描写が少なすぎて今一つ分からないので、結局「アホなドジっ子先生(しかもそれなりにかわいい)がいなくなったら面白くない(+目の保養が消えてショック)」というネタ(+えち)キャラ要素が評価されて、教師としてのスキルや誠意等はあまり関係ない気もする。

 

仮面ライダーアギト 第45話

・Y・お腹痛い人多すぎ問題

アギトの力を信じてきた翔一と真魚ちゃんですが、真魚パパの一件でその信用が崩れ、真魚ちゃんは翔一を拒絶し、翔一はアギトの力を人造人間に譲渡。

翔一曰く「優しくて明かるい人」であった雪菜が、アギトになって人を殺めたとなれば、翔一、真魚ちゃん共にアギトの力への恐怖が先立つのは道理ですし、特に翔一にとっては尊敬していた姉の豹変と言うことで、真魚ちゃんへの罪悪感と同時に自分が変わってしまうかもしれないという恐怖が高まり、彼女からの拒絶でそれが決定的になった様子。

「アギト」によって自分の居場所を全て潰されたと思い込む翔一にとって、アギトの力を奪い取ろうとする人造人間(沢木さん曰く「力そのもの」)は渡りにノアの箱舟ということで、多くの人々の未来を潰してきた悪の権化として描かれた人造人間が、主人公にとっては唯一の救い=神として映るイメージの反転っぷりは、実に本作らしい話運び。

そういう意味では、美杉先生(なんだかんだ犯人じゃ無かった)曰く真魚ちゃんのパパも雪菜の力に惚れこむあまり「超人を生み出す」とアレなことを口走っていたらしく、真魚ちゃん曰く優しいお父さんとして語られてきた真魚パパが、力に魅せられ野心に飲まれ、人体実験を強行してきたアレな人という反転っぷりもあり、「人は人に対してイメージを抱く。だが~」な作風がどこまでも徹底されています。元々力に飲まれかけていた雪菜が、真魚パパの野心に巻き込まれる形で実験に駆り出されて疲弊し、力への恐怖とそれを増長させた真魚パパへの怒りに飲まれる形で、自分を抑えられなくなったというブラックな背景を推測させる真相の数々。

 

・Y・古傷を抉る質問

アギトの力が分からなくなった翔一は、姉と同じく「アギトに飲まれた人」として木野さんに答えを求めるが、無力感に囚われる木野さんは「そんな俺に何ができる」と何も言えない始末。

そんな情けない木野さんを叱咤する浩二がかっこいい。

浩二「木野さん!いつまで昔のことに拘ってるんだよ!木野さんは医者として何人もの人を助けてきたじゃない!凄い人じゃない!」

木野さん「・・・。」

浩二「俺、ずっと木野さんの事尊敬してたんだよ。前にも言ったけど、俺の家、代々医者でさ。でも俺頭悪いし・・・。俺、木野さんみたいになりたかったんだ。木野さんみたいに強く、木野さんみたいに優しく・・・。」

木野さん「(浩二の方を向きながら)・・・。」

個人的にかなり好きなシーンなので台詞を全部書きだしましたが、劇中で何度も医者として他者を救う強さ、且つ自暴自棄になったかつての浩二としっかり向き合い、生きることについて語った優しさ等、劇中で積み上げてきた木野さんのかっこよさを、良くも悪くも常に木野さんの間近にいた浩二が、医者の息子として生まれ、医者になれない自分の無力に苦しんできたこれまでの経緯を持ち出す形で、木野さんへの敬意と共に表明するという一連の場面が熱い。

最初こそ訳の分からないチャラ男として出てきた浩二ですが、描写を積み上げていく過程でどんどん漢となっていく様が頼もしく、「凡人」が「天才」をある意味で凌駕していくという本作らしさも徹底しており、観ていて非常に気持ちがいい。

 

・Y・ソファーじゃなくてベッドに寝かすじゃダメだったのか

神様の攻撃から翔一を救ったり、沢木から彼の事を託されたりと相変わらず見せ場の多い涼がかっこいい。沢木の方は色々介入はしたけど、結局見守り役は見守り役でしかないという感じです。

 

・Y・岡田君良い線行ってたんだなあ

怪しまれていた美杉教授も、本当はアレになった真魚パパを止めようと必死で、それが出来なかった罪悪感から真魚を守る為、超能力に関する記憶を全て忘れて何も知らないフリをすることに決めたという真相が発覚。

ゼミの学生(公開処刑)や氷川さんの考えを頑なに否定し続けたのも、元々の研究者として立場からというだけではなく、真魚パパの事件を忘れたいという思いも強かったのでしょう。とりあえず犯人じゃ無くて良かったです。

 

・Y・一応事件の担当者なのに河野さんがひたすら何も知らない役どころなの冷静に考えなくても凄く悲しい

氷川さんが久々に登場しましたが、何やら目がちゃんと見えない様子で隼怪人に押されまくる有様。

パトカーの中から戦闘を見守る北條さんがそのことに気づいて、小沢さんが違和感を抱く描写が入らないのは聊かご都合的に見えますが、一人称視点で戦闘を見守るオペレーター職と、旗から観戦するのとでは気づきが違ってくるということなのか。

仮面ライダーアギト 第44話

 ・Y・パンチの効いた展開

翔一自身は倒れていた真魚パパを発見しただけで無関係でしたが、北條さんが集めた資料と真魚ちゃんの超能力で、アギトになった雪菜が真魚パパを殺したのでは、という疑いが極めて濃厚となり、作品としては犯人は翔一の姉=アギトとして結論付けられる様子。

これを受けて翔一は激しく動揺。前向きで明るい姉が殺人鬼へと変貌したこと、大切な人が大切な人の大切な人を殺したという現実が、自分が自分であること、自分に居場所があることに喜びを覚えてきた翔一を追い詰めていくのは当然で、これまでの描写の積み重ねが深刻さを強調します。

真魚パパの件で北條さんもアギトの力を危険視し、アギトとしての翔一を信じてきた真魚ちゃんも戸惑い始める一方で、翔一のアギトの力は激しく、アナアギやギルスと戦って生き延びたフクロウ怪人をただのパンチで仕留めるで程で、本来なら喜ばしい筈のヒーローの強さに負の印象がつき纏い、またヒーローを圧倒する敵の大ボスの行動にある種の尊さまでもが生まれてしまうという、倒錯した事態が凄い。

 

・Y・無力その1

アギトの力を奪われた木野さんですが、力を持った涼に逃走を促し、かつての選民思想はどこ吹く風。

最強を気取っていたらエクシードギルスに打ちのめされて自分の無力と心の弱さだけが残り、また翔一から過去に生きていることを指摘されたこともあり、己の挫折と突き付けられた正論が、浩二が言う所の「優しい木野さん」への変化を促している様子。

最も今の木野さんは、自分の弱さを認めた上で前に進んでいるのではなく、自分の弱さを認めて狂気から脱却してはいるけど、無力感から来る諦めに囚われている様子で、本質的な解決には至っていない状態でしょう。

今回ギルスの力を奪われた涼ですが、木野の変化に気づき、この状況下で人造人間に狙われた翔一を助けに行ったりと、基本的に美味しい役どころ。

 

・Y・無力その2

真魚パパの件で翔一から詰問される哲也。頑なに雪菜の「無罪」を主張するも、翔一の気は晴れません。

達観した物言いと共にアギトの味方として登場人物を導く一方で、人間に対してある種の諦めを抱いていた節のある哲也ですが、そんな彼では翔一の心は救えないというのは中々意味ありげな展開。

地球戦隊ファイブマン 第31話、第32話

第31話「あぶない母」

 

V キツネの部分がフレイザードの氷の方っぽい

お母さんの偽物が現れるも、敵が残した記録映像から生存の可能性も強まったという内容。スターファイブ登場回の時点で、同じ状況に置かれた両親二人が生存している可能性が跳ね上がっていたので、新たな発見というよりは答え合わせに近いです。

(偽)母親を前にした5人それぞれの反応が描かれ、真っ先に駆け寄った健・数美の気持ちを優先し、母の胸に飛び込みたい気持ちをじっと抑える学兄ちゃんや、赤ん坊の時以来の「再会」を徐々に実感して感極まる文矢の場面は中々の見せ場。本作性格付けという意味では今一つですが、両親を軸にした兄弟としての立場を活かした場面に気を配るのは、家族戦隊ならではということで素直に好印象。

 

 

第32話「学、死す!」

 

V 翌年にも同じようなサブタイが

誕生日に死んだ学兄ちゃんを蘇らせる為に、健達の誤解を尻目に数美があれこれ立ち回る話。時間を操る敵の能力を利用する為、弱点を突きながら計算づくで行動し(算数の教師ということで)、成果に結びつける流れが中々鮮やか。

冒頭の「開かずのプレゼント」を活かし方(中身がびっくり箱なのが凄く井上敏樹)や、数美を奴隷に抱えた途端に調子に乗り出す、合身銀河闘士の何処に出しても恥ずかしい小物っぷりや、そんな銀河闘士に対して激怒するシュバリエのレアな表情等、自然な流れの中で多様な見所が存在し、中々楽しかったです。

仮面ライダーアギト 第43話

 ・Y・Aパートまで持たない

ただの人間の身体を張った援護によって生じたスキを付き、ほのおのパンチ→エクシードかかと落とし→木野さんキック→紋章通過キックと、鯨怪人めがけて最強クラスの必殺技を4発連続で叩きこむアギトの皆さん。流石の強化鯨怪人も、怒涛の高密度物量攻撃を浴びて脂肪一直線。処刑用ソングに合わせて連続で次々と敵を蹴りまくる一連のシーンはかなり好き。「555」もそうですが、ライダー全員が仲間になった訳じゃなく、それぞれの事情で強敵と戦う上で共闘しているにすぎず、それをOPに入る前にさらっとやっちゃうといった、ある種の「逆張り」が物語の積み重ねによって面白さに繋がっている感じ。

 

・Y・頭部への攻撃はなかった筈

鯨怪人との戦闘で頭を強く打ってしまった氷川さん。見舞いに来た小沢さんと涼の初顔合わせ。

「所詮ただの人間の力ではどうにもできない。」ときっぱり言って氷川を一線から退かせようとする涼の不器用な思いやり(つきまといがウザいだけ?)に対して「結局、最後に勝つのはただの人間なんだから。」と堂々言い返す小沢さん。

本人がダメージを負ったとはいえ、氷川さんの援護が無かったら勝てたかどうか怪しい戦いだったので、涼のみならず小沢さんの反論も強ち的外れではないというのがポイント。氷川君も退けと言われて退くタイプじゃないし、小沢さんもG3-Xのあれこれで人間の限界と、その中で足掻く人間の逞しさを目の当たりにしてきただけに、きっぱり切り返すのは自然で気持ちの良い展開。

 

・Y・きのかおるさんじゅうにさい

記憶を取り戻した翔一は、あかつき号で起きたことの詳細を木野さんに聞き、地獄耳の涼もちゃっかり同伴。涼が居るのに「翔一が白い人によってアギトにされた」「自分達もそのとばっちりでアギトになる運命を背負わされた」と、口止めされていたことをべらべら喋るのは、それを強要した鯨怪人が死んだことで大丈夫だと判断したのか、それとも翔一と話しているつもりで涼の存在を忘れていたのか。

話の中で自分や他のあかつき号メンバーが「過去に生きている(た)」ということを認めた木野さんですが、翔一が姉の死に苦悩していた自分を思い出したからでしょうか。涼パパの死を悼む翔一と涼のシーンもそうですが、回想の中で人生を謳歌し、夢や希望を語っていたあかつき号乗員を襲った辛苦に想いを馳せることで、再度その理不尽さや犠牲の重さを認識させる作りが好印象。

 

・Y・アギト狩り

強化した鯨怪人が死んだことで、いよいよアギトの力に危機感を強めた人造人間は、医者を洗脳して退院し、アギトの力を自分の身体に吸収する、積極的な活動方針にシフト。木野さんは力を奪われ、久々の再会を果たした涼もまたターゲットにされました。

作戦を決行する前に沢木にそのことを伝える辺り、人造人間の沢木愛が垣間見えますが、沢木からは「アギトは何人も現れるから意味ないのでは」と突っ込まれる始末。「人の世に平和なんてありえないのでアギトの力こそ意味が無い」と絶妙に論点を逸らしながら答える人造人間ですが、木野さんの力を吸収しただけで苦しんでいる辺り、それみなさいという感じ。人造人間もなんやかんやで必死。

 

・Y・定着しない本名

沢木哲也」という本名を思い出すも、真魚ちゃんを含め美杉家の人々からは一貫して

「津上翔一」として扱われる翔一。「津上翔一」として作ってきた「居場所」があるだからこそ、ということでしょうか。

翔一が記憶を取り戻したことで、真魚ちゃんによる真魚パパ殺害事件に関する尋問も始まり、それ関連の描写で怪しさ全開の美杉教授も、翔一の本名に何か思う所がある様で、色々動きそうな予感。

 

・Y・本庁きってのエリート力

最近イケイケの北條さんは、上述の真魚パパ殺害事件の犯人をアギトと推測。

それなりに捜査の裏付けがあるので強ち否定はできず、ヒロインの「居場所」を奪った存在として「アギト」が浮上してくることで、身体を痛めてまでもアギトの力を狙う人造人間の無鉄砲な振る舞いにそれなりの説得力を与えてくる展開が巧い。

 

 

トロピカルージュ!プリキュア 第24話

第24話「熱血バトル!トロピカる部VS生徒会」

 

☆かわいいだけで役立たずな文鎮

TV中継を邪魔され公衆の面前で水落ちしたことでトロピカる部を責める生徒会長。

まなつとローラはともかくとして、他3人(+あざらし1匹)なんかはTV中継中に勝手に映り込んで大丈夫なのか位考えなかったのだろうか。

生徒会長も生徒会長で、「XX」という表現に難癖をつけて「宿題を終わらせる」という一応真っ当な活動を私怨で規制しようとしているようにしか見えず、どっちも等しくアレだなあという印象。

そんなアレな人たちの珍行為がTVの前で大うけというのも良く分からないなあ。生徒会長の水オチ濡れ透け制服姿がウケたというのならまあ分るけど。

 

☆その内スクールアイドル始めそう

生徒会長とトロ部の悶着をクイズ番組で解決させようと言うアレな話をもちかける芸人もアレですが(演じてる芸人さんがかわいそう)、学校の宣伝のためにそれを承諾するという生徒会長は輪をかけてアレです。

宣伝に拘る理由は最後まで明かされませんでしたが、生徒数が減少して廃校の危機にでも陥っているのでしょうか。そんな話は欠片も聞いたことがないですし、クイズに負けたらトロ部を許し、勝ったら許さないと言うのも、トロ部のいかがわしさやだらしの無さとクイズの勝ち負けには全く因果関係が見い出せないし、学校の理念ガーと言いながら良く分からない理由で特定の部活に因縁をつけたかと思ったら、学校の理念とやらも良く分からない宣伝工作のために捻じ曲げる良く分からない生徒会長というアレなイメージに堕ちました(元からアレではあったけど)。てか、視聴者にウケた時点で宣伝自体は達成されたような気がするんですけど・・・。

 

☆クイズ

ヘリから海岸に異物をばら撒いたり、間違えたら泥を被らされたり、夏場なのに厚着させたり、某「ディケイド」以上にBPOにチクられそうな内容で、さんごちゃんが言うほど面白そうとは思えませんでしたし、それこそいかがわしい要素ばかり孕んでいたと思います(ホント演じてる芸人さんがかわいそう)。

グランオーシャン基準で誤答を出し、未だ人間界に溶け込めきれないでいる感の強いローラなんかはまだしも(ほんとに溶け込む気があるのか微妙な気もしてきたけど)、まなつなんかは普通にアレという感じで殆ど良い所がありませんでした。てか、まなつがなんで「世界のボタン展」について知っているんだろう。