しがない感想置き場

特撮番組とかアニメなどの感想を投稿します。

仮面ライダーリバイス 第32話

水族館で走り回るな。

 

仮面ライダーの宿命を語る一輝が只管ウスッペ。過程もウスッペだから、単に家族はどうでもいいやという気持ちしか見えません。まあ、それはそれで一貫してますが、良いのかどうかはもう知らん。

アギレラが望んでなくても人間に戻すのか」とさくらに問う一輝。そこまで聞いておいて尊重するのがアギレラじゃなくてさくらの意思というのが実にイミフ。まあ、殺さずに済む方法があるのにやらないというのはそれはそれでどうかと思いますが、それならアギレラの意思も糞もねーじゃんと。アギレラの想いと逆行することに気が付きながら、彼女の意思を踏みにじる気満々という一輝のはき違えた背負ってる主義がまたも炸裂。まあ、それはそれで一貫してますが、良いのかどうかはもう知らん。

 

女医さんとヒロミさんの関係何て知らないので、「何かあったらヒロミさんに申し訳が立たない」という大二の台詞はイミフ。ちなみにイミフとは意味不明の略ですと、誰でも知ってることを敢えて書く俺氏もイミフ。

 

アギレラの悪の女王としてのプライドなるものにピンと来ない私はもうどうしたらいいのか分かりません。ギフテリアン作るのやめちくりーとか言ってたり、ブレブレなんだよなあ。信者ホイホイとしてのカリスマ性とやらもピンと来ませんでしたし、元々何も無いんだから素直に自首汁としか思えないです。てか、おばさん達との思い出が真っ先に来る辺り、ホントはギフ様なんてどうでもよかったんですかね。あのおばさん達がそもそも何処に行ったのかは知りませんが、良くも悪くもアギレラにギフ様の凄さ偉大さを教えてくれた人達以上でも以下でもないという印象でしかないので、水族館で暴太郎しているシーンは単にDQNやなあとしか思えなかったです。

 

さくらに拘るアギレラもぶっちゃけイミフだけど、アギレラを人間に戻したいと言い出すさくらもまたイミフ。イミフしかねえのかよこの感想と自分で突っ込みたくなりますが、でも実際イミフだから仕方がないね。文句は作品スタッフまで。

悪の女王としてのプライドなんて訳の分からない物を引っ提げて自殺願望剥き出しにしてくる変態に対する執着心。何が彼女を駆り立てるのか。同じ変態ゆえか。役者さんどっちもかわいそうだなあ。

まあ、さくらなりに人を殺したくないという迷いがあって、一輝が人間と悪魔を分離できることを知って迷い出したってことなのかもしれないけど、フリオの頃から一輝のこういう能力は分かってた訳でしょ。もっと前から頼んでおけよ。糞雑魚ストーカーがしつこく粘着してくる姿が段々いじらしく見えて救いたくなったとか?さくらがアギレラに対して情を移していく過程なんて無かったと思うけど、なんかもうわかんねえな。まあリバイスだししゃあないか。

 

で、フリオ君のベッタリ路線、これいつまで続けるんですかね。

成長して開放的になったというよりは、「さくらタンとアギレラタマがボキを慰めてくれるうひーママー」ってきっしょい魂胆しか見えないです。

暴太郎戦隊ドンブラザーズ ドン8話

ドン8話「ろんげのとりこ」

 

男の奇妙な友情(もどき)からの、人の中に流れる狂気ということで、893っすね。

 

ソノイとタロウ、完璧イケメン二人の交流。二人ともスタイルも顔立ちもしっかりしているので、凄く絵になりますね。てかこの作品、歴代の戦隊の中でも美形揃いなので、そういう気がない私もちょっと狂いそうになってきます。戦隊版ガンダムWかな。

前回「仲間」がいないと言い切ったタロウ、自分に並び立てる人がいないからこそそういう言い回しになったってことなんですかね。そう言う意味ではソノイは割といい線行ってるのかも。まあ、アルターモードであしらわれているうちは、まだまだな気もしますがね。「555」のたっくんと木場さんの関係をちょっと思い出しますが、あの人たちはなんだかんだで互角に戦ってましたし。

ドンモモの歴代戦隊アバターチェンジを言い訳の様にやってきたのはちょっと雑な感じ。893に戦闘シーンを期待するのは野暮だとは思いますが、まあこればっかりはね。

で、アバターチェンジって結局ゴセイ以前にはなれない訳でしょ?俺ショックだったよ。ドンブラスターにダイレンジャーギア入れて読み込んだら、聞いたことも無い変なBGMが鳴ってそれで終わりなんだもん。こればっかりは今の所、ゴーカイチェンジの劣化版でしかない気がする。バンダイ反省して。

 

犬塚と雉野の奇妙な友情もどき。惚れた女の良さに語り合い、意気投合。俺たちこんな良い嫁さんがいるんだぜってことですよね。

でも犬塚君一応指名手配犯なので、ミホちゃん下手したら失神しかねないですぜ。加えて想い人と出会えないであろう犬塚君に対する当てつけでしかないのではないかな・・・。

と、雉野さんの視野狭窄に突っ込もうと思ってたら、この人奥さんを誘拐した魔進鬼の人を間接的に殺してしまいました。

(ドンブラスターの必殺技、やっと出てきたのに不発に終わってもうた・・・)

その後も後ろめたさを表明することなく、「これでいいのだ」と笑顔の夫婦生活。

うーん、気持ちは分かるんだけど分からない。つまりこれはキチガイ

ダメな自分を許せない一方で、変われないかもしれない自分を恐れている(冒頭で契約が取れないとこれ見よがしに言わせたのは象徴的)。その時の保険としてミホを手放すことができない。だからこそ、ミホを奪おうとする者を絶対に許せないし、同時にミホの本心に本当の意味で寄り添う事が出来ないのでしょう。元々妻の本心よりも、自分のエゴを優先するタイプの人間ではありましたが、妻の成功を素直に喜ぶよりも前に、妻に対する引け目や負い目が先に来て、受賞の瞬間を見てほしいという彼女の気持ちに応えられず、その一方で彼女の実力が自分を超えていることを自覚しているからこそ、彼女の存在が支えになっている。しかも最終的に「ちょっとダメなつよし君がすき」と、自分の弱さを受け入れてくれるということが判明したから、その愛情と呼ぶにはあまりにも一方的で独善的な依存関係は、ますます膨れ上がると。

嫌になる程平凡。そんな自分を許せないが、何をしたらいいのか分からない。そんなとき、自分を支えてくれる優秀な誰かがいるなら、それはもう思い遣る対象ではなく、自分の弱さをごまかし、空白を満たしてくれる力としてしか映らない。雉野さんは既にミホさんという力に溺れた存在だったんだなあということで、中々良い意味で期待を裏切る展開です。

そう捉えると、犬塚に対する行動も、自分の中では友情の表れであっても、満足に契約すら取れない嫌になる位平凡なダメリーマンが自分が如何に恵まれているかを誇示したいが為のそれということなんだろうね。悲しいなあ。

 

で、そんな犬塚君は、雉野のあてつけにホイホイ乗っかって家に来ます。うーんこの人はやっぱりイイヒトなんじゃないかな。まだ分からんけどさ。公式HPの皮肉屋で利己的で~ってアレ、痔悪化とか剣崎一真みたいなアレってことでいいのかな?

 

猿原さんの人助け。第3話に続いて、タロウとは違って着実に人を幸せにしているという描写を挟むことで、存在感を出しているのは良いと思います。

雉野がキチガイになってきたのもあって、現時点で一番の癒し枠に浮上する可能性があるのかも。ないか。

恐竜戦隊ジュウレンジャー 第12話~第14話

今日は長め。いつも以上にダメ出しばかり。杉村さんってこういう作風だよねっていうのも含めて。

 

第12話「パパは吸血鬼!?」

こういう山なし谷なしどころか、ちょっとの段差や坂道、というよりそもそも出歩くことすら許さない、バリアフリーを飛び越えて老化に一直線なお話が、感想を書く上で一番困るよなあ。

今回は高久脚本ですが、いつもの杉村脚本のような、見ている人をドン引きさせるようなトチ狂った性質を持っているだけのヘンテコ登場人物や、「脈絡」と言うものを意識しようものなら泡でも吹いて倒れかねないトンデモ展開の過剰積載みたいなお話の方が、こちらも拙い語彙を駆使してあれこれと話題を引き出せるというものだけど、こういう何処が見所なのかもまるで見当もつかない癖して、形だけは小さくまとめてはいおしまいという、無味無臭形なしそれつまりすなわち空気なりというシロモノになると、こちらはなんも言えません。空気は生きる上で必要だけど、この話はまあ、観なくても・・・ね。

と言いつつ、部下の怠慢に愚痴垂れつつも罰を与えるわけでもなく、困っている部下には援軍を差し向けるバンドーラ様の親分としての度量が演出されていたのは良かったと思います。ゲキよりリーダーしてるじゃんバーザよりサポーターしてるじゃんあんたら一体なんなのさって、結局ダメ出しになっちゃうんですが。

 

第13話「射て!黄金の矢」

出会い頭に子供の集団からかくれんぼの誘いを受けるメイ。お前らどういう関係だよ。いきなり変なうさぎの着ぐるみ(トットバット)から毒リンゴを渡され、平然と食べて当たり前のようにピンチになるメイ。ちょろいNA!

メイの弓でしか倒せないなんてあらへん!と敵に挑むゲキたちですが、武器位なら借りればいいのに。てかこれ、メイのこと諦めてます?

まあ、メイの精神力と言われても、何かあったら情に訴えかけて場を乱すか、仲間に試練を丸投げするかの人なので、正直無いものどう期待せいっちゅうねんって話だからなあ。

「選ばれた戦士だから」「リシア族のプリンセスだから」という肩書で立ち直るのは良いのですが、何を以て選ばれた戦士で、リシア族のプリンセスなのかというのを描いてきた訳でもないので、それっぽい止まりな印象。どんな困難にも負けずに頑張ってきた強い自分だからこそ名乗れる「戦士」であり「リシア族プリンセス」であり、それを自覚することで自分を信じ最後に自らを救うことができるという流れとしてなら分かるのですが、その辺りの意味付けが希薄なのと、上述のようにこれまでメイ自身に強い精神力を感じたことも無かったので、ふわふわした言葉で恐怖をごまかしただけに見えてくるのが残念。

うなされるメイの横で祈りのポーズをとり、何をトチ狂ったか、顔を近づけて説教をしだすバーザがすさまじくうっといですね。悪夢で魘されてる時におじいちゃんのあつっくるしいお説教を至近距離で聞かなきゃいけないとか、それこそ悪夢でっせ。

おまけに知り合い(多分ノーム)はリンゴ贈って来るし。リンゴになって苦しんだ子供達のトラウマなんてまるで考えない所が如何にもだなあ。まあ、子供はそんなこと関係なしに食べてるということで、子供の強さを表現したかったんでしょうけど。

最後リンゴ二つでメイのおっぱいを作ってふざけるダンの消防でもやらないようなこっぱずかしいギャグで幕を締める所も含めて、頭のてっぺんからつま先までツッコミどころしかないバカみたいな内容(いつものことじゃん)ですが、魘されたり凛々しかったりセクハラされたりするメイの色んな表情を溌剌と描きたいという、荒川さんの趣味嗜好を多分に感じさせます。実際可愛いと思うので、これはこれで良いんじゃないかな。なんやかんやで電脳アイドルやジュウレンジャー云々ってより、ネットスラングの名付け親的立ち位置の方が印象深くなってるので、今見ると逆に新鮮な気もします。

 

第14話「小さくなァれ!」

無駄に理不尽で、無駄に感情移入が難しいキャラクターのオンパレードで、それでいて別に面白い訳でもない、杉村脚本の悪い所だけがもりもり出た酷すぎる内容。

親に怒られた子供に同情するボーイと、近頃のガキはどうしようもないから怒られるべきと言うダン。この辺の解釈の違いが登場人物の個性として納得できない所からして、泣けてきます。ダンってどちらかというとダメな人間にカウントされる方だと思いますし、第7話で嫌がっている同級生にプレゼントとして芋虫をあげるような、それこそとんでもないダメ人間と一応付き合い、なんやかんや同調してそこそこの関係を築いてきたダンが、知りもしない子供に対してそれを言うのかと思う所(その癖立場が悪くなったらおべっか使うし)。ボーイも真面目だけど、小さい子供の気持ちを理解するってタイプだったのかって話だし。

じゃあ今回のガキが馬鹿だけど好感持てるタイプなのかと言うと、とんでもないキチガイいきなり現れた妖精にそそのかされて一緒になって泥棒三昧。実際に動いている飛行機まで吸収して、ボーイたちに言われるまで中に人がいることすら気が付かず、それでも一応は謝罪の気持ちを表明する程度の善意を持っていたかと思ったら、見ず知らずのバンドーラの口車に乗って巨大化し、躊躇なくジュウレンジャーを踏みつぶそうとしたりと、何が何だか訳が分からないです。

妖精も同様に意味が分からないです。子供を怖がらせろと言うバンドーラにのこのこ協力する癖に、吸収した人間に悪いことをしたと言い出す。ガキもそうですが、加えてバツが悪くなるとすぐ言い訳するので、ただ理不尽なだけでなんの魅力も無い酷すぎる人物造形。

ここまで来るともうサイコとしか言いようがないガキを、ボーイが一方的に擁護する展開も狂気フルMAXで、既に私の頭は毒電波ゆんゆんくるくるぱー手前。泥棒をしてもなんとも思わない、人をさらっても怯えさせても「知らなかったんだから大目に見てくれ」と、そんなksgkの歪んだ精神性を「母親の育て方が悪い(キリッ」の一言で片づけ、その一言で母親も折れてしまう展開が輪をかけてまたどうしようもないという、トンデモ展開の連鎖がこちらの脳みそをフルスイングでぶっ叩き、おまえもきちがいになれと迫ってくる頭のおかしい描写の雨あられこういう親って我が強いから、普通はもっと食い下がると思うんだけど、もしかして巨大化した子供にビビってるだけ?世話ねえなぁ。子供だまし極まれりだよ。

今回に限らず、杉村脚本は随所に子供の心をくすぐるようなアイデアをちりばめ、ヒーロー自身もこれといった裏表のない性格の持ち主で、良くも悪くも分かりやすい作風ではあると思います。ただ、一方で人間の多面性や感情の機微といったものを掘り下げたり印象付けることでキャラクターを広げていくことが出来ない、それ即ちドラマに深みや独自の味が生まれないということで、至極一面的な作風という印象を抱かせます。

前作でメインを務めた井上敏樹は、登場人物の非常識と我の強さを前面に出しつつ、一方でその人なりの善良さや実直さを表現するのに長けた作家だと思うのですが、対照的に杉村脚本はキャラクターの良し悪しを記号的に処理するのが関の山で、奇態な印象のキャラクターについては、実は良い所もあるというよりも、ただ芯が無くて、性格に問題があるだけの、何処から眺めてもどうしようもない存在として描いているようにしか見えず、多かれ少なかれ呆れの気持ちが強まる傾向が強いと思います。

例えば、桃井タロウも大獣神も、人情に疎いという点では共通していると思いますが、前者は少なくとも合理性や正しさといった核の部分があり、だからこそタロウの奇妙な発言の一つ一つに彼なりの真理が備わり、少なくとも自分の中では、作品を楽しむ上での求心力になっているのですが、後者についてはやることなすことただ理不尽で脈絡が無いという印象で、奇態な行動をネタにして楽しむことはできても、文芸作品の登場人物として見るとかなりきついというのが正直なところです。

「ランプの精」のエピソードなんかも聞くと、ご本人は凄くまっすぐな方だったのでしょうけど、反面人の裏表や機微等を捉え切れない、失礼を承知で単純な部分があったのかなと、邪推してしまう所です。

「ランプの精」を悪人にして、子供の欲望を駆り立てるというプロットも、子供がその欲望を反省し、自分自身がヒーローに成り代わるという展開にしようと思えば出来た訳ですし、要は描き方の問題だと思うのですが。

そういう良くも悪くも純粋な面がそのまま作風として反映され、それが良い部分にも悪い部分にも、最も分かりやすく、極端に反映されたのがファンタジー三部作なのかなあと、眠くなったので雑に結論付けてみる。

えっ?そう?えェッッ?(ほんとにそう)聞えたあ?

15周年を記念して、アイドルマスター XENOGLOSSIA(ゼノグラシアと読む)がYoutubeで配信開始。

 

アイマス」のアニメ化なのにロボットを出して大暴れという、頭の気の毒な人が立てたとしか思えない企画は、その作品内容自体へのツッコミも含め、ネット上でも「ガオレンジャー」「ガンダムSEED朝日新聞と並ぶ某ちゆ12歳のお気にとして、良くも悪くも大活躍していました。

 

と言いつつ、私自身はちゃんと観ていなかったりします。この頃は他に追いかける作品がそこそこあったんで(言い訳)

その癖ちゃっかりシーエムズコーポレーションのコレクションフィギュアは買ってたんだよね。今の目でも悪くない出来だと思います。

 

というわけで第1話を観てみました。

のっけから「シリーズ構成 花田十輝と、怖い文字列が目を引きます。

ゼノグラ春可愛いなあ。主役らしい華があるデザインだと思います。リボンがええリボンが。園児におパンツ見られて赤くなってる所は中々良いです。小さいの頃のセクハラは買ってでもしよう。

 

大人しめの雪歩ちゃんを当て馬にして、春香の元気っ子で恥ずかしがり屋な人となりを描く、よくあるといえばよくあるけど、手堅い導入。

 

インベルマジ陰キャ。可愛い女子中学生を全方位から盗撮してデュフってるきっしょいロボット。自分で楽しむに飽き足らず、本人にまで犯罪の証拠を見せつける真正のストーカー気質もまたキモイ。こんな性格でリーゼントを生やしているというのも、勘違いした出歯亀の極致みたいで気持ち悪いっすね。小説版ジェットマンのアコの従弟みたいな印象。

 

 

第2話も観ました。第3話も観ると思います。

実際にロボットを操縦してようがいまいが、「芸能事務所」を装って女子中学生を騙すのは普通にアウトだと思うので、悪徳業者なのはストレートに間違ってないっす。

 

春香のロボット学校入学が決まりましたが、制服姿は可愛かったけどドラマはつまらなかったです。

変態ロボット相手に真剣になれる律子達に疑問を抱いてからの、入学決意までの流れは、そもそもの芸能界への憧れや可愛さへの興味の根っこが描かれていないだけに、歓喜して喜んだ芸能界への一歩とは違い、ロボットに乗って世界を救う為に頑張るという突飛な進路を選択した春香の心境が伝わってこないのは辛い所です。

本人曰く「よくわかんないけど、まあいいか」で、生足えちえちあずさ主任の言葉と変態ロボットのライト照らしで状況を受け入れてしまった様ですが、どちらも抽象的な言動に終始しており、春香の行動原理が不明なのもあって感情移入が難しいです。紛いなりにも望まぬ道の途中にあって、そんな道を主体的に進もうとする他者の姿に何かを感じ、夜の校舎に単身潜入まで試みた彼女が「まあいいか」という曖昧な結論で物事を決めてしまうという違和感を払拭するにも、春香の内面はもっと掘り下げておくべきだったと思います。

 

そもそもこう、「おっきい」とか「こわい」とかでがっかりするタマが、なんで盗撮映像を平気で本人に見せつけるんですかね。おっきいリーゼントは「おっきい」って言われて興奮する為に生やしてるんと違うんかえ。

 

変態ロボットとJKがどんな交流を積み上げていくのか、実に楽しみですね。春香の生脚の方が楽しみなんて本音は言わない。

暴太郎戦隊ドンブラザーズ ドン7話

ドン7話「せんせいのむれ」

 

椅子は壊してはいけません。

我々の常識的にタロウの正否判断に触れそうな所なので、流石にちょっとやり過ぎな演出ではあります。普通に瓦とかで良かったんじゃないかな。それはそれでどっから持ってくるんだよって話ではあるんですが。

 

桃井タロウの非人間的な一面を振り返ることに全振りしたような内容で、めぼしいものはこれと言ってありませんでした。あくまでもこれまでのキャラ描写の再確認ということで、いつもよりトーンダウン気味。

 

猿原のイマジネーション講座に続いて、桃井タロウの出来る男アピールが盛大に炸裂。しれっと「鍛える為に君達を襲いましたまる」と、オニシスター達に襲い掛かった理由も発覚。真一の推理が当たった形になりましたね。

皆には「自分の事ばかり考えている」と言いながら、真一たちを襲い、怪人を倒して人を救う目的のみを見て人質の痛みにも躊躇しないタロウは、真一の言う通り「傲慢」でしょう。

 

「(「友達」という)言葉の意味が分からない」けど「人と人とのいい関係なら欲しい」というタロウの台詞。知識ベースで物を考えるのでこういうもの言いになるのでしょうね。幸せと同じように、どういうものなのかは分からないけど、いい関係らしいので欲しいという。

 

授業の内容もただ漠然と抽象的なことを言っておしまいというのは、生徒個々人の悩みを知らないというのもあるのでしょうが、タロウ個人に積み重なってきたものが希薄というのもあるのでしょうね。何が自分を幸せにするのかもわからない。だから自分の言葉で何かを教えることもできない。

 

犬塚はなんだかんだで怪人を主体的に追いかけたり。正義感か、それともナツミ周りのアレなのか。

イヌブラザーはワンちゃんって呼ばれてるのと、机より背丈が低いので椅子に立つしかないというのがくそかわです。

てか、まともな人型がドンモモとシスターしかいないのが、どことなく象徴的。

 

はるかは盗作呼ばわりされてパシられてるみたいですが、1話では皆ドン引きして去っていったのを考えると、嫌がらせとはいえ、相手にしてくれる人がいるだけ未だマシ・・ではないな。

まあ、基本我の強い人間なので、どんなに言われようと学校に通い続けると言うのは分かります。一応なんとか桃井タロウ導き説もあるわけだしね。

 

桃井タロウとドンモモはテンションが違いますが、この理由は何時になったら明かされるのかしら。

デリシャスパーティ♡プリキュア 第6話

第6話「学校!怪物!大パニック!?ねらわれたエビフライ!」

 

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存在すっかり忘れてた。デパプリ×ドンブラの壮大な伏線だね。

 

でも今回は平林さんではなく「リュウソウ」でお馴染みのYMOK脚本ということで、のっけからなんとも反応に困るシュールギャグめいたやりとりが展開。頭が良いという設定が嘘のようなあんまりなポンコツさを見せるここねに、キチガイみたいな動きを見せる赤ちゃんコメコメにエビフライ三人衆のやりとりの間やゆいの難聴ギャグ等、懐かしいなあとほっこり・・しなかったなぁ。

 

校内に怪物が出たので生徒会で探索します。うーん、それは教員や用務員さんのお仕事じゃあないかなあ。

パムパムちゃんのドジによる怪物騒ぎでしたが、実際に怪物が出てしまったということで、それはそれでヤバい気もしますね。学校大丈夫なんですかねえ。

 

ここね周りの話はなんとも。物置に閉じ込められた同級生を助ける為に、「一緒に」壊れた扉を開けようとしたのはここねの友情観が反映されているようで悪くなかったのですが、「同じ釜のご飯を食べた友達」というゆいの言葉をそのまま行動原理に当てはめるのは意味が分からなかったです。エビフライ三人衆が「ここねさまはエビフライなんて食べない」って断言したように、ここねが食堂のご飯を嗜んだ描写は無いので、ゆいの言葉をパクっただけにしか見えませんでした。ポンコツかもしれないけど他人の言葉に無思慮に影響を受けるタイプでは無かったように思えたので、何が何やらというか。

 

ここねが皆を助けたからゴミ捨てじゃんけんに参加できたというのもよくわからなかったです。ここねに対する遠慮ってとっつきにくさもあっただろうけど、ここねへの敬意が元になっていた筈ですし。助けてくれた相手への敬意が増すことはあっても、自分達と同じとまで思えるもんですかねえ。せっかくポンコツ要素を押し出してきたんだから、そういう所で生かさないとダメな気がする。同じ釜発言だけじゃ良くも悪くも「何か自分達には分からないことを言っている」レベルですし、伝わらないと思います。

なんかこう、絶妙にツボを外した独自の間のシュールギャグといい、「なんでそうなるん」って展開といい、往年の蛮族戦隊っぽくて実に懐かしかったけどやっぱり面白くなかったです。なんやかんやで「これぞ山岡脚本」という具合に作風が確立されているのは、確かな強みだとは思いますが。

 

ゆいの友達想いアピールも、「おばあちゃんが言ってた」に起因するものだから、それ以上でもそれ以下でもないんだろうなあ。結局敵は倒したけど、怪物騒ぎの件で皆を安心させた描写は無かったわけだし。桃井タロウじゃないけど、全校生徒を友達として大事にしているというよりは、おばあちゃんが言ってたからという知識ベースというか。特別料理に対しても友達に対しても、強い執着を持っているようには見えなかったし、やっぱりグラマザコンなんだねてか言い難!

仮面ライダーリバイス 第31話

第31話「幻想の導き、夢のあとさき」

 

木村昴への熱すぎる風評被害脚本。

自分のせいで一輝と声優志望君の未来を潰しちゃったので怪人を使って色々やりましたとか言ってましたけど、テロリストが使っていた怪人を平気で使うという神経が分かりません。まさにエゴというか、キチガイってますね。そこまで凶暴なヤツだとは思わなかったというのも、使う前に気づくのが普通です。それでまた誰かの未来を潰したらあかんでしょ。

てかこれ、有名声優ですなんて触れ込みで出演させてるわけでしょ。堀川りょうとか神谷浩史とか他にも声優さんを出して、夢破れた声優志望の転向先にまでしてるわけだけど、彼が犯罪者として投獄されたら、誰がキャスティングの枠を埋めるんですかね。全部あの声優志望がやるの?そういう配慮の無さも含めてエゴイストなんだなあ。

遅刻常習犯扱いの空気階段もそうでしたけど、ゲストを実名で出してダメ人間に加工するテクは是非見習いたくないですね。誰が得するんだこれ。

 

声優脂肪君は一輝のせいで怪我をしてプロになれなかったですという過去が発覚。それを受けて「俺プロになる」と断言した一輝。

でもプレッシャーが大きすぎて嫌になって全部忘れたくなりましたそしたらバイス君が記憶を消してくれましたわーい便利だなあ。

バイスはその頃の一輝の状態を知っていたようですが、一輝の件で声優志望君と確執があったのなら、ちょっと気を利かせて同窓会の参加をやめさせたり声優志望から遠ざけたりするとか考えなかったんですかね。もしかしてバイスの記憶も消えるの?でも「あの時の一輝は~」とか回想してたもんな。もうわけわかんね。

てかこれ、その場のノリで「プロになる」なんて豪語したのがおかしいと思います。現実から逃げていたというのはこの件も含んでのことなんでしょうけど、出来るかどうかも分からないことを「やる」と言い切るのは、誠意でもなんでもないわけですしね。

 

どうでもいいけど、過去一輝の練習シーン、木村昴バイスが一緒に喋ってるので紛らわしいことこの上無かったです。態々木村昴を職業もそのままで本人として出した意味も分からなかったし、悪影響しか及ぼしてないよね。

 

エゴイストを美化!また俺の予想が当たった!て、当たるなよおおおおおおおお。ついでに声優志望君の声優への転向動機も明かされませんでした。だから当たるなよおおおおおおおおお。てかこれ、声優出してるのに声優の凄味とか何にも表現できてないよね。声優を出しておけば声優ファンが飛びつくからって思い付きしか伺えないのですが。そりゃ理由も明かせない訳だ。納得のなの字。うんちのうの字。

 

もしかしてこれ、「ピングドラム」の宣伝も兼ねてました?うーん、作ってるとこ違うと思うんだけど、でもそういうキチガイ染みた解釈でもしない限り、今回のクソクオっぷりが腑に落ちないんだよなあ。いや、クソクオなのはいつものことなんだけど。ちなみにクソクオというのはクソクオリテry

 

幻覚友人とは和解したけど、現実友人とは和解しなかったわけだよな。訳の分からない理由で忘れてた件について、どうやって弁解するんですかね。

てか、サッカーが出来なくなった香具師にサッカーボールをけって渡す。なんだこいつ。

 

写真から消えることと友人関連の記憶が抜けたことは関係ないでしょと思うのですが、いつ写真の件気付いたの?意味わからないんですけどおおおお。

てかこれ、記憶が消えると写真からも消えるって・・・最近の東映のトレンドなんですかね。うーんとろぴかってるー。

 

追記(2022/4/17)

そもそも「戦いが原因で」記憶が消えたなんてことありましたっけ?ベイルに襲われた頃の記憶が消えてたって話はありましたが、一輝からプレッシャーを取り除くためにバイスが配慮したものとして扱われていた覚えがあるけど、どうだっけ?

一輝の記憶が欠落しているとはいえ、それがデッドマンズの本拠探しでカゲロウ召喚に躊躇しなかった等の家族への蛮行の理由になるとは思えないっす。仮にカゲロウについての詳細は忘れたとしても、デッドマンズと一緒に行動するような危ない奴を弟の人格と入れ違いで再び召喚しようって発想はやっぱりキッチ・キッチンだと思います。