しがない感想置き場

特撮番組とかアニメなどの感想を投稿します。

仮面ライダーキバ 第5話

 

第5話「二重奏・ストーカーパニック」

2008年

マスクを外し、オトメンとしての素顔を見せながら、これまでの異常行動の積み重ねによって近所住民から非難される渡だが、改心した元モンペママ静香の謝罪と協力でなんとか彼らを交流の場を兼ねたコンサートに呼び込む。

しかし、自分に悪感情を抱いている近所の人間を前に緊張と不安がピークに達した渡は、バイオリンから破壊音波を発しコンサートを台無しにしてしまう。

まあ、態々コンサートに来ておいて罵詈雑言を並べ立てる近所の人たちもドアホというかクズというか暇なんだなあというかなのですが、多少なりとも変心した静香と渡の誠意に答えようと気を遣ったというのもあるのか。

 

失敗によって成すべきことを失った渡は、理想の父親像を体現する名護啓介の弟子に志願する。

「僕、自分が嫌なんです。暗くて、イジイジしてて、弱虫で・・・もっと精神的に強い男になりたくて」

「なるほど。しかし何故私に」

名護さん、最高だから・・・・

「聞こえないな。もっと大きな声で言いなさい

「名護さんは最高です!どうか弟子にしてください!僕、なんでもしますから!!」

かくして、弟子入りに成功した渡は、キバから助けられた恵を尾行すればキバにたどり着くかもしれないという名護の思い付きに振り回され、彼女のストーカーとして働くことに。

恵に対するストーキングがバレて、次やったら訴えると言われる場面はあったのですが、ズブの素人である渡を使う辺り、意外とアホかもしれない(;^_^A

まあ、かえって渡の方が向こうも気にも留めないだろうという判断だったのかもしれませんが、自分の偉大さ故に弟子入りを志願する若人を前に気持ちよくなってまともな判断が出来ていない印象。

恵をものかげから監視する渡の傍らには、もう一人のストーカーがいた。名護さんの名前を出した渡に対し、ストーカーは自分も名護さんから頼まれたと言い、誰も聞いていない恵のBHWの数値を唱えだし、渡を感心させる。

そして、ストーカーは渡に対し、恵の携帯電話を盗めと指示。「それって泥棒」と反発する渡に対し、盗聴器の可能性を示唆し、行動に踏み切らせるも、恵に見つかってしまう。

一応反感は抱いていたので、泥棒を平然と行っていた時代と比べると、確かに進歩というべきか。

 

渡から話を聞きだした恵は名護を責め、名護は渡から失態を指摘される。

(いや、最初から素人行かせるなよ(;^_^A)

名護に嫌われることを恐れ、恵に迷惑をかけたことを悔やむ渡は、風呂場でうじうじモードに突入。そんな時、超唐突にキバットから今まで戦ってきた理由を聞かれる。

 「声が聞こえるんだ。父さんのバイオリン、ブラッディローズから、戦えって・・・。」

「お前には自分の意思ってもんがねえのかよ」

 

父親のバイオリンがそう言うし、戦ってもキバに変身できるし大丈夫だろうという受け身&依存でキバとしての戦いをあくまでもおまけ程度に考えているようで、当面の渡の課題は、まずは自分の人生の足場を固めることであり、その上でキバの戦いにも意味が出てくるということか。

第2話で恵が命を奪われそうになった時にキバットを促して変身してみせたように、キバとしての戦いに全く自分の意思が反映されていない訳ではないのですが、渡にとっての恵は「あるべき生き方の象徴」なので、見捨てることができないというのはその為でしょうし(恵にした悪いことを悔やむのも、恵個人への親しみから来ている感情というよりは、自分の不器用故に不安を抱いているというのが本当の所でしょう)、親しみや情愛の対象と呼ぶべき人間は頗る限定されており、渡にとって戦いが、やらなくてはいけない義務的なものから、心の内奥から発される気持ちに依る自由意志のものになるには、未だ社会も人も遠いと。

 

汚名を返上しようと再度恵を尾行する渡だが、自分をだましたストーカーが恵の前で羊ファンガイアに変身し攫うのを目撃する。

恵を救うべき羊ファンガイアに挑む渡=キバだが、高速移動を駆使した敵の戦法に打ちのめされ、恵の誘拐を許してしまう。

追跡するキバの前に、名護が姿を現す。キバと戦おうとする名護の耳に、恵の悲鳴が響く。

 

1986年

若き日(?)のガルルセイバーこと次狼が登場。

不味いコーヒーには一線の払ったことがないというダメ人間ですが、カフェ・マル・ダムールでの一杯が気に入り、800円のコーヒーに1万円の支払いで好意を示す。

ゆりをナンパしにきた音也をコーヒーを飲む場に相応しいくない汚らわしい者と認識し、音也の方も「俺には嫌いなものが二つある。糸こんにゃくと俺にたてつく男だ」とゆりそっちのけで男同士の喧嘩にのめり込む。

そんな二人の喧嘩に呆れたゆりだが、かつて痛めつけたスパイダーファンガイアにさらわれてしまう。

軽佻浮薄な日常生活を送る割に、自分を殴った男のことはいつまでも根に持つという器の小ささが強調される音也が実にダメ男(笑)