しがない感想置き場

特撮番組とかアニメなどの感想を投稿します。

ヒーリングっど♥プリキュア 第45話

 第45話「おいでませ♥ヒーリングガーデン!」

 

☆最終回も良くなかった

それまでヒーアニ達とキャッキャしてたかと思ったら、まだビョーゲンズに汚染されたままの土地があるという鬱々とした場面がいきなり挿入され、それに便乗してぽっと出の猿妖精(CV:生まれながらのPS)が「人間もビョーゲンズも変わらない」とドヤ顔で人間はクソ説を展開したけど、人間の悪性なんてこれまでロクすっぽ描かれなかった(秋を満喫する話でポイ捨てする人間がちょっと出てきた位で、その後すぐに片づける人間の存在が描かれて一応の解答を見せた程度)から唐突感しかないし、プリキュア側も「もしかしたらニャトラン達に浄化されるのかくぁwせdrftgyふじこlp」と勝手に鬱モードに突入した挙句、何故かすこやか饅頭にビョーゲンズが取りついていて汚染そっちのけで子供のヒーアニで遊びだして、プリキュアも異常なまでのヘタレっぷりを見せてあちゃーな空気だけが漂う中、ラテ様のお祈りでいきなりキュアサマーが空から降ってきて、鈍器と化したサマー先輩のダイレクトアタックがビョーゲンに炸裂した衝撃で人質は助かってなんとか浄化にこぎつけたけど、肝心の本人は殴られてすぐ倒れるので、新人とはいえ「ザコ」という印象しか抱けないし、この状況を受けてテアティーヌも猿に「人間の可能性」を説くけど、いやいや結局ラテ様がお祈りして何が何だか分からないサマーが鈍器として落下してきただけじゃんしかも本人すぐ気絶するしって話だし、のどかも「何をしたらいいのか分からないけどとりあえず頑張ります」とふわふわした回答でまとめたかと思ったら、猿もなんか納得しちゃったっぽいし、そもそもこの猿はいつからどうして人間憎しになったのかが分からない上に、ヒーアニの生態もろくに解明されてないから、人間だけ一方的に責めるに至った根拠が見当たらないし、汚染された土地の件は棚上げ状態だし、結局最後まで無意味に鬱々としただけで、何がしたかったのかまるで分からない、ある意味本作の集大成とも言うべき内容でした。はぁ・・・。

 

 

☆ヘタレ

すこやか饅頭は攻撃できない!と言って、ヘタレ化するアスミさん。

いやまあ、確かに登場したての数話で食べてたはずだし、バイトもしてたし、それなりに思い入れはあるんだろうけど、年間通じてアスミと言ったらこれという訳でもなかったし、そこで攻撃を躊躇われてもという、役立たずっぷりだけが目立っているような。

 

☆ENDカード

ミニサイズビョーゲンズとしてダルイゼン達の姿も。

キャラデザの人、どんな気持ちで描いたのかなあ。

 

☆総括じゃないけど

終盤押し出されてきたパートナーとの絆も、結局最終回Bパートよりラビリン達は空気と化して、ぽっと出の猿相手のやりとりですべてが完結するので、もう何が何だか分かりません。

 

可愛い妖精とキャッキャして、新番組の主役に引き継いでENDじゃいけなかったのでしょうか。土台も無いのに辛気臭い話を無理やり展開して、解決に至る流れもガバガバとなっては、痛々しいだけですからね。

 

例のウイルスのせいで世界全体がぐらついている中、本作の制作体制が被った影響もけして小さくはないとは思うのですが、ここまで年間を通した筋を見出せなかった作品も無かったんじゃないかと思います。SDやシリーズ構成の手腕の問題もあるのでしょうが、ライター同士の連携も巧くいっていない印象でしたし、残念としか言いようがありません。

キャラデザとか設定とか、巧く作り込めばハマれる要素が沢山あったのに、本当に惜しい。最後まで、のどかちゃんがふわふわした子で終わってしまったのも、個人的には納得がいかない所ですしね。のどか自身に成長が見られなかったので、今更人間の負の部分を認めて地球を良くしていこうと心がけられても、物語としては「どの口が」という話なわけで。

 

 

※ヒーリングアニマルTVについて

ほんへはあんな感じでしたが、Youtubeで配信されていた「ヒーリングアニマルTV」は最後まで楽しめました。

本編よりもキャラの描き分けが明確でしたし、かわいい妖精同士の微笑ましいやりとりに、文字通り癒されました。

最終回のニャトランのボケも良かったです。ニャトランらしい間抜けさの中にも、愛が込められていて感動できました。あれはズルい。