しがない感想置き場

特撮番組とかアニメなどの感想を投稿します。

仮面ライダーアギト 第30話~第32話

 真魚ちゃん家出編

 

第31話

・Y・倒れても立ち上がり 誰よりも強くなれ

自分が推したV1システムは放棄、G3-X装着員の座からも降ろされるなど、良いとこ無しな北條さんですが、凡人が2年も費やしてる事件を、俺なら数か月で解決してやるぜ!と言わんばかりに、河野さんが受け持っていた真魚ちゃんパパ殺害事件解決に、プライドの全てを賭ける姿が物悲しくも、しぶとさを感じさせ頼もしい限り。亜紀さんに襲われた経験も踏まえて、超能力者の犯行と睨み、真魚ちゃんを動揺させるなど、嫌な奴っぷりを披露(笑)

超能力者が無意識の内に力を使うと言う北條説は、第1話、第2話の翔一アギトに通じるものがあります。お姉さんの方は、無意識というよりも、強い力に飲まれて押さえようがなくなった感じですが。

 

 

第32話

・Y・スケボ兄貴かわいそう

父親を殺したのが自分かもしれないと考えた真魚ちゃんは、自分が分からなくなってしまい、精神的に弱った所を相良さんに誘拐されるも、同じ超能力者の彼に何かを感じて、誘拐魔と一緒に自分探しを始めるというスゴい展開(笑)

お父さんのことを「分かりやすい人だった」と回想し、優しくて正直なパパ像を語る真魚ちゃんですが、これも沢木さんの言っていた「人は人にイメージを抱く。しかしそのすべてが正しいとは限らない。」の一例なのかも。

 

・Y・殺人犯で誘拐魔

と、色々あって人倫的にも社会的にもアウトな人となってしまった相良さんですが、基本的にはあかつき号の仲間達を守るべく行動しており、一方で無関係の真魚ちゃんを巻き込むことに疑問を抱くなど、なんだかんだで憎みきれない所もあり、妻との思い出を追い求めながら命を落とす展開は素直に物悲しいものがあります。

 

第33話

・Y・死体が腐らなくてよかったね

沢木さんの手引きで、死者蘇生能力を使った真魚ちゃんのおかげで、息を吹き返した涼。

沢木さんの方は涼を蘇らせることに少なからず罪悪感を覚えていたりと、人造人間に反発して特別な力を持つものを救うと豪語しつつも、第27話に続いてどこか諦めと迷いが見え隠れする所。

 

・Y・クソガキ枠の太一が一番まともに見える狂気

自分探しに勤しむ真魚ちゃんを心配する美杉教授と氷川さんは、それぞれの思い込みと伝聞で以て、真魚ちゃんがいるマンションの部屋のドア越しに激しくアピール。真面目風な登場人物がピントのズレたことを必死に口走るまでの過程をしっかり描くので、アホらしい光景がしっかりギャグになっており、その必死さが居場所を見出せず苦悩する真魚ちゃんを受け入れようとする人々の温かさの描写にもなっており、一粒で二度美味しい場面。その後の遊園地での掛け合いも、真面目(だけどちょっと間抜けそう)な氷川が教授の理屈っぽさ翻弄される流れが鮮やかで、ギャグを生み出すセンスと知性に素直に脱帽。

 

・Y・カラス怪人絶許

謎の存在が眼鏡の人に取りついているようですが、前回蟹怪人が襲おうとしたのをシャチ怪人が止めようとしたのもそれが理由か。シャチ怪人は謎の存在の部下みたいですが、カラス怪人に眼鏡の人が襲われてた時は何もしていなかったので、サボっていたのか、別件で外れていたのか。微妙に頼りなさそうなシャチ怪人さんですが、アギトをボコボコにしたりと中々強そう。