しがない感想置き場

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仮面ライダーリバイス 第14話

第14話「司令官は…デッドマン!?」

 

第6話の弁護士から「エゴイスト」と非難され、動揺する一輝。

うんまあ、第4話で弟と言い争った後で母親から「人の気持ちに寄り添え」と言われた後でこの体たらくなので、何度目だよって気がしなくもない指摘なのですが、弟がカゲロウを生んだ遠因であるという自覚や、前回弟達を信用せずに戦おうとしたこと等が合わさって、弁護士の言葉攻めが効いたということでしょうか。

ただまあ、兄貴に対して信用汁と豪語し、妹にまで偉そうにしていた筈の弟は、またしてもカゲロウを抑えきれなかったし、弁護士は弁護士で、あくまでも「裁判に勝つ」という目的だけを強調するので、その背景にある無実の罪で苦しむ人を救うみたいなそれ相応の理想も感じられず、むしろ勝利の為なら怪人の力で不正を正当化することも辞さないアレな人というのが本質としか思えないので、一輝が弁護士の批判で自分のスタンスを揺さぶられる程、周りの人達がしっかりしているとも思えず、エゴイストというよりも只管に無思慮一面が強調される、いつものクルパー路線の一環でしたというのがなんとも。

じゃあ一輝が自分の醜い部分を認めて、それを乗り越えるのかと思ったら違うようで、バイスから「好きにやればいい」と言われて開き直っているようにしか見えず、なんだろう、実の母親に言われて出来なかったことを、今更どこの馬の骨とも分からないポンコツ弁護士ていうか犯罪者に説教されて実践できるわけねーだろバーカという、ある意味では当然の帰結ではあるのですが、それでいいのかと小一時間問いただしたく。

まあ、いうてこの番組もようやく2クール目に入った所なので、良くも悪くも先は長いのでまだまだ改善の余地はあるのでしょうが、同じ指摘を二度三度受けて何度目かの正直で改めると言うのも、物語としてはgdgdも良いところな気もするし、相変わらず見事に不安しかないですね。

 

後はもう純粋にツッコミどころだらけ。

妹はあれだけ出たがりな一面が強調された割に、クラスメイトには変身を秘匿しようとするし、ヒーローもののお約束とはいえ、一応それ相応に強い敵が出てきて学校が危機に晒されているんだからとっとと変身して戦えよとしか思えず。師範代の件で因縁がある相手だって認識はある筈でしょ?てか、なんだってこの教祖様みたいな敵キャラはネタ要員みたいな立ち位置になってるんですかね?面白くないよ(直球)

 

博士「司令官がデッドマンらしいぞ」→司令官「そうです私がデッドマンです」と、意外性も糞も無い展開に終始無言。本当の司令官は敵に殴られて擬態されてしまいましたというのも、そもそも司令官については最初から胡散臭さしか感じていなかったので、これまた意外性も糞もなくて、当然これまた無言。

 

ヒロミは司令官がやられていたことに相当ショックを受けたようで、終始絶叫のしっぱなし。これまでの話の中で司令官とのキャッキャシーンが挿入されていれば、さもありなんと役者さんの熱演にエールを送りたい所ですが、ヒロミの司令官ラブについては、今回唐突に挿入された回想シーンのみで語られるだけという、相変わらずの急ごしらえっぷりなので、役者さんが悲惨な真実に対してただ悲痛な顔で声を張り上げて叫ぶことしかできないまっすぐな青年戦士を表現しようとすればするほど、「剣」第1話の剣崎→橘の信頼アピールを越えるダメシーンとして映ってしまい、なるほど、「オンドゥル語」というのは、あの脚本で生じる視聴者へのダメージを最小限度に緩和しようとした、当時のスタッフの切磋の結晶だったのだなあと、演出上のテクニックとしてなまじ馬鹿に出来ませんね。

 

アレギラのアレについては、どうコメントしていいのやら。伏線も何もないので、その辺のエロ漫画よりもやっすい転落ネタだなあと思います。ヘコヘコしていた男性諸氏の手のひら返しのニチャァっぷりは、中々キモくていい感じでしたが。

青空の下、シスターみたいな人から「ギフ様とケコーンするのよ」と言われて、ヘドラの目みたいなグロブツ相手に嫁ぐことを晴れやかに表明する幼少期の回想シーンは、アレな人達の集まり感が出ていて中々悪くなかったです。