しがない感想置き場

特撮番組とかアニメなどの感想を投稿します。

暴太郎戦隊ドンブラザーズ ドン2話

ドン2話「おおもも、こもも」

 

日曜朝のさわやかキチガイ特撮。楽しいです。

 

桃井タロウの噓が付けないという性格が印象づけられました。さなえさんが68歳であることを本人の口から聞いた上で、見た目が若返っても年齢を基準に考え、「68」と率直に答えるあまりにも素直すぎる性格。

一方で「毎朝社員の為に弁当を作る」さなえさんの活力を描いた上で、「いきいきとした幸せな68」と最終的に補足。怪人化した後でやるので少々鈍感に映りますが、その人の本質を見出せる人物ということで、キチガイ染みた印象と同時に爽やかさもしっかり演出しています。

 

鬼頭はるかは漫画がダメになったのでアルバイト。何故にバイトと思いつつ、漫画稼業がダメになったので最低限の小遣い稼ぎに加えて、不特定多数の人間を相手にする接客業を選んだのは桃井タロウに会えるかもという淡い期待からでしょうか。最も、現状は盗作作家として世間からの白い目を浴びるきっかけにしかなってませんが。

戦士として戦う決意をしましたが、良くも悪くも順応性が高いですね。「戦士として」「初恋ヒーローの作者として」という理由を挙げていましたが、クラスメイトの死というまがいなりにも身近にいた存在が消えてしまったということで責任感を少なからず感じた=特別な能力を持った戦士としての自覚を促した、且つヒーロー漫画の作者としてのプライドということでしょうか。

ソノイに対する印象は頗る悪いようで、桃井タロウだと思い込んだソノザに対して「倒してくれ」と頼み込む有様。命を奪えというニュアンスではなくとも、怪人になって暴れまわる人間の助命を叫びつつ、敵対するいけ好かないイケメンはフルボッコにしてくれというのは、自身のイメージを崩されたというのもあってか私怨に近いものを感じさせます。いずれにせよ、ヒーロー漫画を描くにあたっての彼女のヒーロー観というのは、是非掘り下げてほしいですね。

タロウ探しについては現状桃井陣からの指令待ちということでいささか受動的な印象ですが、街の桃井家を手当たり次第に探し当てるみたいなことをしてもしゃあないといえばしゃあないしなあ。なんにせよ、この辺はもうちょっとアクティブな方向に傾けた方が良かったかも。はるかの漫画への執念もその分伝わるわけだしね。

 

猿原真一もさわやかキチガイで良かったですね。無銭飲食を穏やかに且つ気品を込めて予告できるというのは、これまた役者さんとのハマり具合も良くて好印象。今作キャスティングに関しては文句は無いです。タロウ役の人のハイテンションな演技は少したどたどしさがありますが。

でもあの作品世界自体は、俳句を読んだら誰もが商品やサービスを提供してくれるほど狂っているわけでもなさそうだしなあ。黒カイトがカわった人だったというだけにしか見えないし、お金が無くて普段どうやって生活しているのやら。

 

社畜雉と指名手配犬は良くも悪くもまだおさわりの描写に留まっている感じ。最後の社畜ニートの日常風景を交互に映す演出はちょっと笑いましたが。