しがない感想置き場

特撮番組とかアニメなどの感想を投稿します。

暴太郎戦隊ドンブラザーズ ドン15話 の追記

長いので別個にまとめました。

 

はるか→タロウの敬意について。

横暴な一面を見せつつ、配達員として「人を幸せにする」という目的に対して何があってもブレないし、ドンブラザーズの使命も「やるべきこと」と捉えて絶対に曲げず、しかもちゃんと強いとなれば、根っこの部分で「マイヒーロー」として憧れを抱いているんだろうなと。ドン9話でも体調不良を押して配達に行き、特命鬼に消される人々を救うために体を張った姿を見ていた訳だしね。彼独自の弱さや危うさを目の当たりにしつつ、それでも自分であり続けるスタンスや、普段の実力は頼もしく見えるだろうし。

 

盗作騒動で居場所を失い、意地と信念でなんとか持ちこたえてきたわけだけど、彼女自身は自分の人生幸せに生きてみたいという俗っぽさもちゃんとあって、けして神様という訳ではない。ともすれば解れそうになる意志を自分の中のマイヒーローに縋る形で保ち続け、だからこそ「初恋ヒーローの作者として」の信念で敵と戦うこともできる。

彼女にとっては自覚の有無はともかく少なからずタロウという「マイヒーロー」が必要であり、だから「何があっても」タロウを救うし、それがたとえ自分の命であっても差し出そうとする。一方でタロウの存在を信じて「足が動く」と自分の未来を諦めない発言もする。どちらも虚勢なんだけど、彼女が出来るだけの強がりなんだよね。

 

そんな彼女だから、タロウが復活した時は彼の「お前はまた歩ける。」という発言に「分かってるよ!」と返しつつ、それでも「でも、力が・・・」と、ずっと抱えていた不安を吐露しちゃうと。そんな彼女をタロウはただ「お前なら出来る。」と言うだけ。ジロウとは違い、スパルタでも仲間を切ろうとはしなかったタロウだからこそ、足に力が入らない相手を安易な慰めるわけでも甘やかす訳でもなく、信頼するから敢えて歩けと厳しく接する。そんな偉そうなタロウの物言いに反発しつつ、立ち上がって歩いて抱き着いた後の「おかえり」を通して、はるかの格好良さと可愛さが表現されていたのかななんて。