しがない感想置き場

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仮面ライダーギーツ 第3話

就活君、デザイアグランプリを「より良い世界に変えるためのゲーム」と好意的に解釈していますが、前回面接官が死んだのは既に忘却の彼方なんですかね。自分の腕の中で人間が死んだ(というか、見殺しにした)のがトラウマになっていて、彼を生き返らせる為に、彼が死ぬ原因となったグランプリに望みをかけるしかないという、葛藤や矛盾を抱えているというよりは、人の命が奪われる悲惨な戦いを褒めたたえているようにしか見えず、サイコっぷりをアピールするのに余念がありません。

第一、前回までビビって逃げ回っていたわけでしょ。グランプリに勝ち残って死んだ人たちを蘇らせたいという思いがあるのは分かるけど(その過程での死を肯定する悟空さ理論はどうかと思うけど)、前回まで戦いに物怖じして、見知った人を見殺しにした人間が勝機を見出せるわけがなくて、そうなると戦いに異議を唱えたりギーツ辺りに接触してグランプリを調査するなりして、少しでも犠牲を減らそうと務めるのが自然な流れだと思うんだがな。頼みの綱のブーストバックルだって、絶対に手に入る保証はないわけだしね。心の変遷模様がマジで分からん。

後、ライバル同士火花を散らし合っている様を見て、「仲良くしましょうよ」とかほざきやがるシーンはどの口がとしか思えなかったです。

 

セレブの人は何がしたいのか全然分からないです。束縛が激しい設定や、就活君の「望みは叶う」という言葉に「気持ちだけじゃどうにもならない」とつっけんどんだった割に、やってることは家出と称した動画配信活動で居場所を特定されるだけだもんな。本気で自由になる気も無い癖に、偉そうにされても困るんだよなあ。

てか、「金持が庶民に近づこうとするのが魅力」という就活姉のセレブ評ってなんか的外れだよな。本人の言動はともかくとして、毒親から逃げたがってる女の子の苦しみとして、もうちょっと深刻に捉えて上げないといかんでしょうに。

 

熊だかパンダだか知らないけど、顔のデカいライダーマジキチだと思います。セレブの人に「金がある」の一点で当たり散らしていた割に、てっきり面接官と同じでお金の問題で苦しんでいるのかと思っていましたが、脚を事故で痛めてバスケが出来なくなって鬱になっていたようです。ええと、それはつまりお金云々以前に体の問題だよなあ。お金の問題で解決できないことなら、猶更セレブの人の気持ちに寄り添えそうなもんだけどな。

てかさ、脚を駄目にしてバスケが出来なくなったのに、ライダーバトルなんて出来るの?ライダーの力で筋力が強化されているんだろうけど、身体能力に負い目があるなら、命のやり取りなんて猶更無理だと思うんですが。この世を滅茶苦茶にしたいとか言ってるけど、代わりにあなたの頭が滅茶苦茶になっているような。

 

主人公は影が薄いですね。一応頭が回る奴的描写は挟んでましたが、他の奴らのダメっぷりに圧倒されているだけで、抜きんでた個性を発揮できているとは思えないなあ。早速劣化天道劣化タロウまっしぐらって感じ。