しがない感想置き場

特撮番組とかアニメなどの感想を投稿します。

水星の魔女を観た⑦

第12話。第1部の最終回です。最終回と言っても、メリハリに欠けるクッソダサいMS同士の単調な戦闘と、脳みそ3グラムのクルパー登場人物のアホアホ掛け合いがいつもの通り展開されるだけで、至って普通の水星ちゃんでした。

これ、第2部も観なきゃダメかなあ?

 

グエルが馬鹿なのは知ってたけど、パパも相当なバカだなあ。一応要人であるグエルパパが、さしたる理由も無いのに前線に出るのもアホ過ぎると思うんだけど。「俺はライバルの頭をとってきたんだー」とか言われても知らねえしね。こういうすれ違い劇をやしたいなら、もっとグエルパパの過去や人となりについて積み重ねないとダメだと思うんですが。

グエルもスレッタが心配で出てきたとはいえ、態々MSに乗り込んで戦場に飛び出したら普通的になるに決まってるのにね。何がしたいのか本当に分からない。

てか、よくよく考えなくても、この人別にスレッタにちょっと優しい言葉をかけられただけで、別段そこから絆を深めた訳でも何でもないからなあ。必死こいて助けたいと思える相手でもない気もする。

 

ミオリネパパとミオリネママの過去なんて知らねえ!ということで、パパとミオリネの確執は、掘り下げる前にあっさり解消されちゃったようです。娘をトロフィーにしていた件については触れられずじまいですが、引っ張った所で面白くなり得るとは思えないし、仕方がないかもね。

 

スレッタはなあ。ちょっと前までマザーの人殺しにビビりまくってたと思ったら、ミオリネを救うためのテロリスト惨殺の後は余裕で笑顔を浮かべちゃうし、マザーの言葉を聞いて前向きになったからといって、気持ちの切り替わり方が相変わらずキモいんだよなあ。てか、そんなに人殺しに嫌悪感を抱いてたのなら、猶更家族であるエアリアルの技術が兵器として売買される案にもっと反発したって良かったと思うんだがなあ。スレッタがキチガイであるというのが仕様だとしても、キチガイなりの筋を通さないだけ、話の都合でキャラが変わり過ぎという印象は拭えないわ。

 

ミオリネもなあ。自分が助けようとした父親を殺そうとしたテロリストから自分達を守ってくれたスレッタに対して「人殺し」ってドン引きするの、実に水虫脳なんだよなあ。

相手のリアクションがキチガイ染みてるといっても、まずは自分が助かったことに安堵した上で、スレッタを心配するのが普通だと思うんだけど。自分の為に戦ってくれるスレッタの強さの部分に惹かれたなら、彼女がどんな人格でもある程度は許せるだろうし、逆に内面も含めて好きって言うなら、様子のおかしさに戸惑いながらも、気遣いを見せるというのが自然だと思うんだが。これが初対面とかならまだ分かるけど、前回のあの百合ムーブを受けてのコレだしなあ。てか、人殺しにそこまで嫌悪感を抱くなら、エアリアルを兵器として売り出そうとしていた件はなんだったんだよって話だよね。やっぱり展開の好き嫌い抜きにして、話の都合でそういうリアクションをとってるだけだよね。

 

なんかこう、分割2クールという短い尺の中で登場人物をやたらめったら出すだけだして、愛着や魅力を引き出す前にあっさり次のフェーズに移行して、見てくれのインパクト重視の展開で次に続きますって展開が多すぎるんだよな。別にインパクト重視の展開だっていいと思うんだけど、それをするのだって下準備が要る訳で、即席で出来ることなんて一つもないはずなんだがなあ。

結局、百合もやりたいロボ戦もやりたい政治劇もやりたい企業ドラマもやりたいすれ違い群像劇もやりたいと、あれよあれよと要素を投入した挙句、当然のように浅くて薄いダメの見本市みたいな作品になった気がするけど、やっぱり普通は何をするかをちゃんと固めた上で創作はやるべきですね。