しがない感想置き場

特撮番組とかアニメなどの感想を投稿します。

仮面ライダーギーツ 第13話・第14話

HDDの容量を圧迫していてイカンので、溜めていた「ギーツ」の消化を始めました。

久々に観たけど、改めてBGMは過去の佐橋サウンドの中でもトップクラスに好きっす。

 

第13話。ベルトが怪人に取られて変身出来ねえどうするどうするどうする君ならどうするからの、怪人をボコして奪いますは、良くも悪くも凄くギーツらしさ全開の展開。「ベルトを奪われたらただの一般人」とかいう台詞を挟んだ上でのこの展開ってのもアホらしさ満点なら、取っ組み合ってるのがただのバイトの大学生と動画配信のお嬢様ってのが、これまたアホポイント大量獲得に貢献しています。

ノルマとしてゲーム要素を用意するけど、あくまでもハリボテって感じの扱いが溜まらなくトホホ。「ドンブラ」みたいに登場人物の面白さでアピール出来てる作品でもないだけに、どこを見てほしいのか全く分からないです。

 

パンクジャックが「ドライバーを手に入れる方法、あるよ」と道長に対して意味ありげに持ち掛けたかと思ったら、実際は怪人が落としたベルトをギーツより先に拾っただけ。というしょーもなさ爆発の展開も見過ごせません。椅子取りゲーム=早いもの勝ちの本質に則ったとはいえ、ライダーと生身の人間でまともに取り合ったら、確実に生身の人間の方が瞬発力で劣るでしょうし、そういうハンデを乗り越えるような「策」がある訳でもなく、ただギーツよりも偶然先に拾えた次元の話というのが、どうも我々の発想を飛び越えすぎていていかんです。もう少し一般人にも分かりやすい作風を心がけて欲しいです・・・。

 

 

第14話。ツッコミどころ満載の行動をとる英寿とパンクジャックのアホコンビ。M-1で勝ち残るには、どっちもボケ担当なのであと一人常識人が必要な気ももしますが、それに相当する人材が一人もいねえのがこの作品の業の深さ。

 

英寿がスターになったのは「お母さんに気づいてもらう為」らしいです。なるほど、SNSやら動画サイトやらを通じて、ファンがキャーキャー言うシーンはウザい程挿入されていましたが、英寿のママンってウン千歳とかイってるんだよね?インスタとかツイッターとかようつべ(死語)とか縁遠そうな、俗世間から隔離された人って印象が強いし、だからこそずっと会えないでいるんだよね?ゲームマスターと家族になってもロクすっぽ情報を引きだせていない現状を考えても、英寿の狙いって普通に的外れ全開って感じなんだけど、それでいいのかおまえさん。

今回にしたって「わざとドライバーを奪わせて負け犬になったことで、パンクジャックに接近して情報を引き出した」とか言ってましたが、パンクジャックが全てを話したのは、彼が運営の都合で切り捨てられたことで、同じく運営の都合で願いを却下されたギーツと自分を重ねたからで、ベルトを道長に拾わせたのは関係ない気がするんだけどなあ。パンクジャックが運営から見放されたのは、あくまでもたまたま起こったことで、英寿がそうなることを根拠を持って見越していたとは思えないし、上述のようにベルトの有無でパンクジャックの心を開いたようには見えないしなあ。なんというか、頭良さげなキャラを作ろうとして脚本のキャパがパンクしてるよーな。パンクジャックだけに。

 

パンクジャックもバカというか、記憶を消されたくないという一心だけで、ベルトで変身して強くなった怪人相手に生身で特攻するとかよくわからないんだよな。普通にゲームオーバーじゃダメだったの?記憶消されるとは言っても、グランプリ関連のことだけでしょ?ボコボコにされて半殺し下手したら死の憂き目に遭うよりは全然マシだと思うけど、何がしたいのかよく分からん。

ギーツを追い落とすのが自分の使命とか言いながら、普通にデザイアカードを渡されているのも謎なんだよな。一面では一般参加者と変わらない訳でしょ。普通なら音楽の夢とかも書くだけ書いてみるみたいな発想に至ると思うんだけどなあ。ギーツの一言で昔の夢を思い出して奮起していたようだけど、それだけにボードに願いを書かなかったのが気になると言うか。要素として「欲望」を扱う作品なだけに、人の心らしきものを演出しようと頑張ってはいるんだろうけど、そういう作風に強い作家さんとは思えないのがなあ。