しがない感想置き場

特撮番組とかアニメなどの感想を投稿します。

ロボット110番⑩

ヒーローでも悪役でもなく、「自分の欲しい家についてまともに説明もできないクルクルパーな一般人役」というのが、最新の中田博久の御仕事というのがお辛い今日この頃。「仮面ライ〇ーゼ〇ワン」恐るべし。

 

第27話「ケイくんの頭一億円」

誘拐されたケメちゃんと引き換えるべく、ケイ君の首をチョンパしようとするガンちゃん。ケメちゃん>超えられない壁>ケイ君ってことなのかしら。分からなくも無いけど、「ロボットだって生きてるんだ!」と大杉教授から同僚を救おうとしていた時の姿が印象深いだけに、最後まで躊躇って欲しかった所ではある。

ロボットは人間の為に犠牲になるべき論や、ロボットが存在したせいで人間が不幸になる云々等、ロボットの命と人間との距離感についての言及がなされたものの、本作のロボットは人間との交流が「報酬」ありきというある種「対等」な立場で接しており、奉仕を前提に作られた存在(であるが故に、ロボットは人より下位である)というキャラクターとしての印象は薄いので、あんまりしっくりこない所。

自分の失敗を認めず、あくまでもエリートとしてのプライドに生きるケイ君や、ケメちゃんを気遣うが為に奮闘するガンちゃん等、ロボットとしての立場と言うよりは個人のプライドと情で行動するスタイルが貫かれたのは本作らしさですが、中村家からの承認が、娘を助けた「成果」によってようやく成し遂げられるというのも、人間との関係の中に組み込まれた存在としてのロボットとしての印象しかないのが、一抹の寂しさを感じさせる所。やっぱり「ロボットだって生きているんだ!」と声高に自己主張する姿こそ、本作らしさなのかなと。

 

第28話「お婆ちゃんの広場」

ガンちゃんの巻き添えでケイ君2発目のバッテンパンチ(笑)前回よりはリアクションは大分小ぶり(笑)

子供に絆されてあっさりケイ君の仕事を白紙に戻そうとするパールちゃん、子供達の遊び場を守る事よりもお金儲けを優先(その後の心変わりもケイ君と雇い主への反抗心に起因)するガンちゃん等、立ち位置が絶妙にズレてる感じ。

節税だのなんだのと悶着していたゲストの親子喧嘩も知らない間で手打ちになったりと、ケイ君へのパンチヒット以外はとりあえず尺埋めしておこうレベルの内容でがっくし。