第3話
・Y・立ち直りの早さ
豹怪人殲滅後、突然G3に襲い掛かり、一線を越える直前に自我を取り戻したアギト=翔一。自分の身に生じた出来事に耐えきれず、年上であることを強調した真魚ちゃんに対して、助けを求めるヘタレっぷりが中々印象的です。
無意識の内に異形の存在へと変身した自分に戸惑い、その事実故にこれからの生き方に不安を抱きますが、美杉家の家事担当の役割をこなし、先生達から称賛されたことで自信が出てきたようです。
「さっき家の仕事をしてて、俺、思ったんだよね。自分の居るべき場所があるのが良いなって」
「そういうのって誰にでもあるんだよ。で、皆自分の場所に居る時が一番幸せなんだと思う。」
「だから・・・そういう皆の場所、俺が守れたらいいなって。」
異形に変貌したことを受けて、自分の行く末に苦悩したのなら、自分を受け入れてくれる他者(場所)が存在する歓喜で上書きするのは彼らしい単純さなのですが、それ故に他者を意識するからこそ、名も知らぬ誰かの「場所」を居場所を守り得る手段として、人智を超えた己の姿を合理化するというのは面白い所。
本人はそれで解決したと思い込んでいるのですが、視聴者から見れば単なる思い込みでしかなく、今後の波乱が嫌でも予想されるという状況。
・Y・翔一、初めての変身
ではないけど、「自覚的に」という意味なら、これが初?
亀怪人に襲われる被害者の存在をキャッチし、自分が戦う敵の存在を丁度見出した様子。
バイクで現場に向かう翔一を自転車で追いかけ、変身シーンを目撃した真魚ちゃんですが、前回追いつけなかったのに、今回は間に合ったというのは流石に苦しい所。
翔一の居場所云々の発言にはあまり良くない意味で思う所があったみたいですが、真魚ちゃんは真魚ちゃんで超能力を持っているようですし、翔一の正体を目の当たりしたことで、どう出るかが気になる所。
・Y・ターゲットは超能力者
前回の謎写真と、新たに出現した亀怪人の被害者の遺品(飲み口の大きさ的に入る筈がない百円玉が入った瓶)を指して、アンノウンの被害者は超能力者であるという仮説を立てる氷川。
ちょっとずつ謎を仄めかしていく所は良いのですが、それ以上に一連の要さんの演技が凄すぎてなあ。普通のやりとりなのに、日本語習いたての外国人の会話みたいなんですよね。
・Y・エリートの傷
アンノウンに襲われたことで、上層部に対して、G3システムの量産化を提言した北條ですが、G3の装着員として我先にと志願するも、不採用で終わった苦い過去を持っているとのこと。
氷川も言うように、未確認生命体が滅んで以後、対策班の存在が特異な目で見られるのは必定であり、当然、その運用成果にも厳しい目を向けられるということで、要となるG3システムの装着員として前線で戦うというのは、個人の優秀性を見せつける絶好の機会ということで、本庁きってのエリートと言われる彼が真っ先に志願したというのは、納得がいくところです。
それだけに、自分を否定したG3システムが許せないし、アンノウン出現が発覚した後も、その量産化を果たすことで、システムそのものの特異性を無にしてやろうと、G3システムへの復讐を企てている感じ。
第4話
・Y・翔一の人の善さ
記憶を失って海岸で倒れていた際、救助に務めた女子高生の足が濡れることを気遣ったというエピソードがあった模様。
真魚ちゃんが翔一を信じるネタとして使ったようですが、前回のアギト正当化イベントの前に出しておいた方が、他人の為に力の意義を見出す翔一の心境の変化と連動して、より効果的に作用したような。
・Y・真面目人間とノーテンキ男
不器用な真面目人間と、ふわふわした能天気人間の邂逅。
殺人事件の捜査で来ているのに、場を弁えない振る舞いで邪魔されたとなっては、良い気持ちはしないでしょうなあ。
北條にしろ小沢にしろ、クセはあるけどそれぞれの場所で真面目にやろうとしている人達に囲まれており、何より自分自身が熱くなりやすいタイプというのもあって、翔一のように悪人ではないけど、マイペースを決め込む人種は応対し辛いだろうなあ。
そんな迷惑居候が、ヒーローとして氷川達の窮地を救うというのは、対比が成立していて面白い所。
・Y・セコい
前回氷川に期待の言葉を投げかけたかと思ったら、今度は氷川のG3装着員としての無能を責める北條。
量産化が実現不可能になった場合を想定して、装着員の不備の面からも攻めておこうと保険をかけている様子。
・Y・姉御肌
気に入らない相手はアギトでもアンノウンでも北條でもぶっ飛ばせと勝気な性格を見せる小沢さん。
そんなビッグマウスに負けじと、自作のG3もパワーアップを経て、亀怪人討伐に成功しました。
2対1だと依然不利なようですが、タイマン勝負でもG3に勝ち星を与えることで、開発者としての能力の高さを見せつけているというのは良い所。
・Y・涼とコーチ
コーチ「俺とお前の仲じゃないか」
病院を抜け出し、退学までした涼の力になろうとするコーチの言葉ですが、どこをどう聞いてもフラグです。
・Y・遺品の真相
瓶の中の百円玉は偽物だという美杉先生に対して、割って確かめようと言う氷川さん。
被害者の遺品ってそんな簡単に壊していいのか?と思ったら、二人が見ていない所で太一君が壊してしまいまいした。
100円玉は本物だったようですが、美杉先生はどう釈明するのかしら。
・Y・オーパーツの研究成果
好奇心と不信感が混在する心境で実験を進めたら、人間(?)の赤ちゃんが生まれちゃいましたという、色んな意味でちょっとヤバくね的な展開。