しがない感想置き場

特撮番組とかアニメなどの感想を投稿します。

仮面ライダーアギト 第23話、第24話

 G3-X編②

 

第23話

 

・Y・ 立ってるだけで痛む体で絹ごし豆腐を買いに行く男
装着者に理想的な戦闘を促すG3-Xのシステムは、真面目人間の氷川さんの動きと拮抗して、彼の肉体に負担を加えるという体たらく。
そんな氷川さんに代わって、小沢さんはノーテンキラキラな翔一を装着員に抜擢し、G3-Xを完成させようと決意。
主体的に物事と向き合い、それ故にムキになることも多い氷川さんと、神がかり的なスルースキルで苦悩をかわし、自分のペースを保ち続ける翔一の違いが、豆腐を箸でつかめるか、というしょうもないやり取りの中でも強調され、シリアスとギャグの両面でキャラが活きています。

 

・Y・ 反逆の凡人
部下を切捨て、部外者(一般人)を装着員に任命しようとした小沢さんのやり方に反発する尾室君。
日頃影が薄い彼ですが、こういう時に凡人故のまともな疑問で以て「天才」の思い上がりに反発すると言うのが、ベタながらツボを外さない作り方です。
小沢さんとしては氷川を可愛がりつつも、G3-Xの部品として都合よく見ているところがあって、それが敵わないとなると、翔一に代役を任せようとする冷徹さを見せるのですが、言ってみれば翔一のG3-X装着員としての才能は、システムの操り人形としてのそれでしかないという皮肉っぷり。

反面、氷川さんは小沢さんを信じつつも、小沢さんを信じる自分というのがまずあるので、戦闘中にリラックス等まず出来ないということで、無駄な力としてG3-Xの動きに反発してしまうのは、ある種健全な関係の証拠という事なのでしょう。

 

・Y・ ディクテイター購入の際はマガジンの仕様に注意
往年のメタルヒーローの寄せ集めのV1システムですが、イキった北條さんが氷川さんのG3-Xに銃口を向けたせいでシステムが暴走したG3⁻X破壊される悲しい役どころ。

 

・Y・ どこかで見た光景
北條さんを気絶させたG3⁻Xは、アンノウン出現の通報を聞いて初出動。ガトリングガンで蜂アンノウンを蜂の巣にした後で(これがやりたくて蜂モチーフにした説)、居合わせたアギトにも弾を乱射したりと、いつぞやのお返しみたいな展開。


第24話

・Y・ ノーテンキラキラ大人気
G3-Xの暴挙が氷川のせいになるかもしれないという責任問題に直面した小沢さんは、高村教授から「G3-Xは完璧」「氷川誠という装着員がいけない」と装着員の問題を突く形で「擁護」され、一方、小沢さんを信じる氷川さんは翔一にG3-X装着員を務めるよう頼んだりと、多方面から翔一の「才能」に期待がかかる上に、涼からは誤解で復讐を誓われたり、本人は本人で女の人の夢を見たりと、これといって何もしていないのに注目が集まるオトクな立場。

 

・Y・ 謝ったら負け
設計者でありながら、G3-Xに襲われた北條さんにロクに謝りもせず、高村に対しても強気な言葉で振舞う小沢さん。
自分を信じてくれる氷川さんの身を案じながらも、システム自体の欠点を認めようとしない傲慢さが見受けられます。
小沢さんが自分の「弱さ」と向き合える日は来るのでしょうか。

 

・Y・ 免許ネタはガードチェイサー運転の伏線説(皆無)
最初こそ怖がっていたG3-Xの装着を引き受ける翔一。痛む体を張ってでも、翔一を信じて装着を頼み込む氷川さんの姿から、G3⁻Xは自分にとって信用(依存)に値すると直感したのでしょう。