・Y・真魚ちゃんのお父さん
誰かに殺されたようです。第2話、第3話での翔一とのやりとりでトーンダウンしていたのも頷けます。
過去の回想を見るに、娘想いの優しいお父さんのようですが、そんな優しいお父さんを殺したのは、殺人現場に居合わせた上に、何かにせかされるように走っていたという点で、翔一かもしれないという疑いが浮上。今の翔一の人柄は理解しているつもりだけど、昔の翔一のことは本人も知らない状態なので、真実を確かめられないだけに真魚としては苦悩が募る所でしょう。
・Y・小沢×北條
G3ユニットを再編しようという上役を口汚く罵る小沢さんを諫める北條。
この二人の掛け合いって、なんだかんだ初めてじゃないですかね?
・Y・あかつき号事件
暴風雨の中、氷川が一人でフェリーの乗員全員(一名除く)を助けた事件ということですが、この事件の裏では、海上保安庁の上役が、救助用の船を私用に使っていたという、前作で培ったかっこいい警察機関像に相変わらず真っ向から泥を塗るような公私混同が展開されていたらしく、北條はそれをネタに上層部をゆすり、G3ユニット再編にこぎつけたとのこと。
しかしまあ、氷川はともかく、小沢さんはよくそんなこと知ってますねとツっ込みを入れたい所ですが、「晴天の中、あかつき号の周囲だけが嵐に見舞われていたので、船があっても通報を真に受けることは無かっただろう」という、現場に居合わせた氷川の奇妙な証言が、事件への興味を駆り立てます。
・Y・力に対する認識
2階で悩める真魚ちゃんを他所に、1階では翔一と氷川のボケトークが展開される美杉家。
アギトのことを冗談めかしに語ったり、氷川から力を制御できないのかと問われた時、「昔はそうだったけど、今は自分の意思でやってます」と堂々返したりと、翔一はアギトとして生きることにすっかり自信を持っているようです。
確かに、意思無き人形として力に操られるかの如く、無意識の内に現場に急行し、変身していた頃と違い、自分の異能を自覚し、皆の居場所を守ると言う目的の下変身する現状は、力を手懐けていると見えるのですが、翔一自身は無根拠にアギトを肯定しているだけでしかなく、アギトに変貌したことへの驚愕と不安こそ見せていたけど、G3を襲って殺しかけたことへの認識は無いようですし、アギトの力の暗黒面については殆ど考慮していないため、何かあった時のヘタレっぷりが目に浮かぶようです。
この辺りは、力のせいで他者との絆を失い、今なお肉体が蝕まれている涼の方が、(かわいそうだけど)負の部分に気づけるだけ頼もしいのですが、翔一の場合は幸か不幸か、美杉親子は正体を知らず、真魚の方は変身した自分を受け入れているという風に、自分の居場所を失わずに済んでいるので、彼の独りよがりは助長される一方です。
・Y・アギト敗北
飛んでる怪人にキックが当たらないからの水オチ。これぞ井上。